青学大の原晋監督が子どもたちに「青トレ」指導。「どのスポーツも原点は走ることなので、走ることを楽しんで」とメッセージ

青トレを指導する原監督

 最後には質問コーナーが設けられ、子どもから指導法についての質問が飛ぶと原監督は「選手は毎年40人くらいいる。能力に差はある。全員に1番の子と同じ練習の負荷はかけない。その子の能力に応じた、ちょっと手の届きそうな領域の負荷をかけて鍛えている。そうするとオーバートレーニングにもならず、成長が見込まれるし、故障にもつながらない。これは勉強も一緒。小学6年生の子が勉強に悩んだら、いったん1年生の時の勉強から始めると言い。そうすると勉強が楽しくなる。だまされたと思ってやってみて」とここでも教育者らしく、勉強についても言及。

「短距離で全力で走って疲れない方法は?」という質問には「疲れます。疲れないためにたくさんご飯を食べて、たくさん練習をして、たくさん休む。私は指導者として皆さんに伝えたいのは、最初からペース配分を考えて走るのではなく、野性味あふれる、ある意味何も考えずに全力で最初から走る。そのうち体の防衛本能と知識がついてくるので後からペース配分が作れるようになる。でも若いうちはそんなことを考えなくていい。自分の能力の限界を作らないためにも最初から全力で走る。型破りの走りをすることで多くのファンを魅了する選手になる。最初からマニュアル通りの走りをしてほしくない。型破りな走りをしてほしい」とメッセージを贈った。