緊急参戦の鶴屋怜 ランキング入り目指し「フィニッシュするつもり」も「まずは勝つことが大事」【UFC 313】

(©U-NEXT)

 MMAのなかで、ということですが、レスリングが鶴屋選手の大きい強みとしてあるなかで最終的にそれを生かしたい打撃ということなのか、あるいは組みを混ぜつつもバチバチの打ち合いでKOできるような打撃を手に入れたいのかなど、どういった部分に重点を置いていましたか?
 鶴屋「もちろん打ち合いでも行けるようにはいずれはしたいですけど。最初はまずMMAとアジャストさせた打撃を覚えたい、しっかりやりたいなと思ってます」

 そのうえで今回は打撃特化型のジョシュア・ヴァン選手とやることになったので、その練習を試す良い機会でもあると思いますが、ヴァン選手にはどのような印象を抱いていますか?
 鶴屋「本当に打撃の選手だと思いますし、近距離戦が得意な印象ですね、むしろそっちのほうが自分はテイクダウンしやすいし、組んでからのレベルが違うと思っています」

 ヴァン選手は前戦ではレスラーであるコーディ・ダーデン戦で組みを切りきって勝つことができました。寝かされたらまずいだろうと思われてきたヴァン選手のグラウンド技術が向上してきているようには見えましたか?
 鶴屋「うーん。ダーデン選手って、レスラーと言ってもまあ正直、自分的にはそんなに強いと思ってなくて。ずっとランキング15位にいたのでやりたいなと思っていたらジョシュア・ヴァンが対戦して勝ちましたけど、それも判定でしたから。そう考えたら普通に行けるなって感じしますね、自分の中で」

 想定している、あるいはこうしたいと思っている展開は?
 鶴屋「自分としては1Rで効かせられれば2~3Rを楽に運べるのかなと思いますが、嫌な展開としては、序盤に近距離で相手の打撃が当たっちゃったりというところですね。だからこそまずは1Rで効かせられれば、という感じです。相手も多分、自分がテイクダウンを狙って来るというのが分かっているから、そんなにがっつり前に出て打撃の打ち合いには来ないと思うんです。確実に寝かされてしまうから、あっちも多少は見てくると思っています」

 そういう意味では、割とやりやすい相手だと考えているのですか?
 鶴屋「そうですね。自分的には相性が結構良さそうだと思っています」

 才賀コーチがセコンドに着くことは、ヴァン選手と対戦するうえで心強いですか。
 鶴屋「はい。最近はずっと紀左衛門さんに練習を見てもらっていて、そういうコーチが近くにいることは大事だと自分の中で思っているので、心強いです」

 ランカーと対戦できる想定だったところ、直前にヴァン選手が15位から外れてしまいました。ともあれ、ここからランキング入りも見据えて、このUFC2戦目、どんな勝ち方をしたいと考えていますか?
 鶴屋「前回の試合が判定だったので、今回はしっかり決着をつけて終わらせたいというのもありますし、ヴァンにKOか一本で勝てば評価も上がると思うのでフィニッシュして勝ちたいなと思います。ここでしっかり勝つことで自分も次にランキングに入るか、ランキング戦はやれると想定してるんで、まずは星を落とさないということ。もちろんフィニッシュするつもりですが、まずは勝つってことが大事だと思っています。そして、日本だけではなく、世界のファンの皆さんにしっかりインパクトを与えるようにしたいです」

 最後にU-NEXTで観戦、応援するファンの皆さんにメッセージをお願いします。
 鶴屋「ジョシュア・ヴァン選手をしっかり倒すので、皆さんU-NEXTから応援よろしくお願いします」