「第3回高校生ecoアイデアコンテスト」で渋谷教育学園渋谷高等学校の「完全自作ボードゲーム『カンリンリ』」がグランプリを獲得。ゲームを通じて環境問題を自分事に

グランプリを獲得した渋谷教育学園渋谷高等学校の動画(撮影・蔦野裕)
今後は交流会や出張授業などで認知拡大を図り、遊びを通じた学びの普及により「受動から能動へ」という意識の変化を促し、こういった小さな変化の積み重ねを大きな変化につなげ「楽しく学ぶ」「体験する」教育へという教育革新を目指すという。実際に他の高校で交流会を行い、今後は小学校での出張授業を行っていきたいという。
このプレゼンに木幡氏は「名前の由来は? 作るのにどれくらいかかった?」と質問。名前については「環境負債を管理するための“管理”と環境倫理から。環境倫理はいろいろなものを含めるが、環境を取るのか経済を取るのか、バランシングの倫理を管理するということでカンリンリという名前を付けた。期間についてはルールの作成とボードの原案の作成に半年。その後にボードゲーム会社に依頼して実物を作ったりして合わせて1年くらい」と答えた。
木幡氏は「環境問題についてそもそも自分事になっていないという問題意識から、ではどうやったら自分事になるのかというソリューションとしてボードゲームという発想は面白い。例えば企業の研修でも使えるんじゃないかと思った」などと感心した面持ち。