「第3回高校生ecoアイデアコンテスト」で渋谷教育学園渋谷高等学校の「完全自作ボードゲーム『カンリンリ』」がグランプリを獲得。ゲームを通じて環境問題を自分事に

渋谷教育学園渋谷高等学校のプレゼンの様子(撮影・蔦野裕)
またコンテスト後の取材で同校の佐藤智一さんと青井順生さんはこのゲームについて「環境教育に革命を起こすことを目指したボードゲーム教材カンリンリ」と説明。「環境問題についてプレイヤー自身が影響を受け、そして影響を与える側であることを再確認できる。このゲームでは社会に変化を起こす部分を実際に体験できるので、自分でも何か変化を起こせるんだという自信につながるのかと思って作った。世界の中で、日本の教育もそうだが、環境を守ることだけを意識してしまうという現状がある。守る立場からしか教育されることがないが、このボードゲームでは破壊する立場、壊してしまうことも現実問題として発展するうえで必要なことであって、それは悪ではないということを伝えたいと思った。そういう学びも得られるのではと思っている。多角的な視点、どちらかが悪ではなくて、どっちのバランスも取ってやっていく。その配分を自分なりに見つけるということが大事だと思っている」などとこのゲームの開発に至った思いを語った。
準グランプリは青森県立名久井農業高等学校環境システム科の「農薬を泡にする開発」、審査員特別賞は愛知県立猿投農林高等学校農業科の「地球にやさしい鶏卵の開発」が受賞した。