高際区長「新しい豊島区政の中心は “みんながつながる”」豊島区「チームとしま」全体会
豊島区の産官学連携コンソーシアム「第7回チームとしま全体会」が3月12日、としまセンタースクエアにて行われた。令和6年度のチームとしまは、前年度に実施したアンケートをもとに行政だけでは解決できない共創テーマを設定。テーマ別に官民一体の共創チームを結成し、チームごとにミーティングを重ねたうえで活動してきた。

冒頭でチームとしまファウンダーを代表して東京商工会議所豊島支部の渡邊裕之会長が挨拶し、今年度の活動を振り返り。続いて4つの共創テーマの実績報告が行われた。「子どもと若者の居場所づくり」チームは、旧朝日中学校の体育館で区内のスポーツチーム「エリース豊島FC」「SEPTENI RAPTURES」「IKEBUKURO DROPS」と連携した交流イベントを報告。
「環境にやさしい行動の実践」チームは、省エネのヒントを記載した事業者向け冊子「としまみんなでエコライフ(事業者編)」のリニューアルを行い、企業ごとに取り組んだCO2アクションをチームとしまホームページに掲載していく。「まちの賑わい創出」チームは昨年開催した「としまっ子フェス」と3月19~20日に開催予定の「池袋×絶品グルメ☆鍋祭り」。「地域コミュニティの活性化」チームは、区民ひろばを利用した「区民ひろばフェス」「区民ひろばカジュアルミーティング」の事例を紹介した。
共創チームの参加企業からはダイオーミウラ株式会社の角田勇人さん、STUDIO201の宮副信也さんが「豊島区で子どもと触れ合える楽しい活動ができた一方、一過性の活動に課題が残る」「子どもと若者の居場所づくりはゴールがないテーマ。面での展開はできているので継続性が大事」といった意見を発表。次年度は「課題解決型」と「アイデア提案型」の2つのテーマを設定、事業化へのフローを作成するなどして引き続き活動していく。
その他、マンガアニメトシマプロジェクト、アニメ&まんが聖地 SUMMIT & EXPO2024、としまベンチプロジェクト、マルチスポーツに関する取り組み、Well-being City 豊島区構想などの活動が報告され、ファウンダーの株式会社サンシャインシティの脇英美社長が挨拶。
最後に高際みゆき区長は昨年度を振り返り「実現したのは15の提案だが、この他で提案のあった事業がなぜ実現しなかったのか、行政として企業の皆様の声をしっかり聞くことが重要だ」と総括。
今後について「10年後の未来を見据えた基本構想・基本計画が3月末に策定され、4月1日から新しい豊島区政がスタートする。その指針となる3つの理念の中心が “みんながつながる”、つまり官民連携ということ。議会に提出した基本構想・基本計画案は皆さんの意見を盛り込んで作り上げ、官民連携の最たるものだと思っている。豊島区が4月から官民連携で進んでいく大きな柱となるのが、チームとしまと池袋エリアプラットフォーム」と展望を明かした。