夜の森や海を覗いたら…? “暗闇” がテーマのサンシャイン水族館「真夜中のいきもの展」

日本国内には同館を含め2匹しかいない貴重な「スライゴオオサンショウウオ」
展示エリアは森や川に住む生き物から海の生き物に進み、最後に森の生き物という構成。1999年に同館にやってきた「スライゴオオサンショウウオ」は、原産地の中国ではすでに絶滅したと見られていて、近年DNA解析で日本国内に同館を含め2匹しかいないと判明した貴重な生き物。日本では特定外来生物に指定され、設備に一定の条件があるほか、雑食性で他の生き物との展示が難しいことから常設展示は行っていない。時間帯が合えば大きな口でパクリとエサを食べる給餌の様子も観察できる。
「エジプトルーセットオオコウモリ」の親子は、超音波を反射させて暗闇の中で物体の位置が分かるエコーロケーションと呼ばれる能力を持つ。目の下に発光器を持つ「ヒカリキンメダイ」は、遮光された水槽の「のぞき穴」から点滅する光の様子が観察できる。外部の光を反射することでキラキラ光る「カブトクラゲ」や夜の浅瀬をヒレを使って歩くように移動する「エポーレットシャーク」、紫外線から身を守る蛍光タンパクが備わった「ハナイソギンチャク」の仲間、「ヘラクレスオオカブト」「ギラファノコギリクワガタ」など夜間に活動する昆虫も。
