PSYCHIC FEVER、ネクストヒットが生まれる米イベント「SXSW」で熱狂ライブ

 

 翌14日の『Friends From The East Showcase』では、アメリカツアー『PSYCHIC FEVER FIRST US TOUR 2025』でもオープニングを飾った「TALK TO ME NICE」でライブをスタート。響きわたる重低音に乗せてキレキレのダンスを見せ、前日とはまた異なる迫力満点のステージを届けた。コール&レスポンスで会場をひとつにした後は「RICH & BAD」へ。しなやかな体の動き、瞬時に切り替わるフォーメーション、そして、時に笑顔を振りまきながら観客を楽しませる姿からは、7人のステージに懸ける気合が伝わってきた。

 前日のステージでも披露された「What’s Happenin’」では、フロアからシンガロングが発生。アメリカツアーのリード曲でもあった「Paradise」で観客を心地よく揺らせると、「Bitter Sweet」ではステージを端から端まで移動して、しゃがみこんだり、手を左右に振ったりして観客とのコミュニケーションを楽しんでいた。

「Bitter Sweet」で生まれた甘いムードを保ちながら「Temperature」を披露した後は、渡邉、小波津志、WEESAによる遠距離恋愛をテーマにした楽曲「Rocket (Take You Higher)」へ。3人はステージを自由に動きながら歌声を届け、途中で小波津がムーンウォークを披露して場を沸かせる一幕もあった。続いて、JIMMYとWEESAが「Perfect」を届けると、2人の力強い歌声とジャージークラブのビートが観客の高揚感を誘う。渡邉を加えて「Highlights」へつなげた後は、剣、中西椋雅、JIMMY、半田龍臣による「Psyfe Cypher」へと突入。各メンバーの熱いラップと、その熱に応える大きな歓声が会場を満たした。

 再び7人がステージに勢ぞろいすると、届けられたのは「Love Fire」。JIMMYが「Everybody, clap!」と煽ったのを合図に大きな手拍子が沸き起こると、楽曲は「BEE-PO」へ。終始続く歓声の中、顔を見合わせながら生き生きとした笑みを浮かべる7人からは、このステージを存分に楽しんでいることが感じられた。

 「One more song!」「Last song!」とメンバーが口々に告げた後、「Are you ready? put your hands up!」と左手を高く挙げたのは渡邉。そのまま得意のビートボックスで会場を盛り上げ、前日と同じように、彼が作り出すビートにメンバーが「Just Like Dat feat. JP THE WAVY」のフレーズを重ねていった。続いておなじみのイントロが流れ出し、ステージのラストを飾ったのはもちろん「Just Like Dat feat. JP THE WAVY」だ。昨年、世界各国のチャートを賑わせたこの曲の盛り上がり具合は言うまでもなく、大きなシンガロングをはじめとした熱狂を生み出して、PSYCHIC FEVERは初の『SXSW Music Festival』のステージを終えた。