物凄いものを観た!ロバート・ゼメキス✕トム・ハンクスの最新作『HERE 時を越えて』 は、全映画人が嫉妬するであろう大傑作だった!【黒田勇樹のハイパーメディア鑑賞記】
こんにちは、黒田勇樹です。
もうすぐ4月なのにまだ寒い、と言おうと思ったら夏日になったり…。花粉症の皆さん、大丈夫でしょうか? あと、インバウンドと思われる筋肉ムキムキの皆さん、半袖はまだ早いですよ、と言いたくなる日々を過ごしてます。
そして5月にやる三栄町LIVE×黒田勇樹プロデュースvol.19「ハイパー刑事のアルティメット捜査線」に関する作業が着々と進んでいる気がする今日この頃です。あくまで気がしてます。
さあ、今週も始めましょう。

えっと、ひと足お先に、観させて頂いたのですが、終盤、「うぉぉお!」って声が出ました。
マジで、皆さんも映画館で観る時は、気をつけて下さい。
まぁ「フォレスト・ガンプ 一期一会」と同じロバート・ゼメキス監督、トム・ハンクス主演で面白くないワケがないのですが「〜ガンプ」だけじゃなく「タイタニック」とか「サウンド・オブ・ミュージック」とか「アバター」とか「七人の侍」とか「ブレードランナー」とか、そういう「映画の歴史に残る作品」になるんだろうな、と思わずには、いられませんでした。
ストーリーは…公式サイトを観て下さい。とても壮大だし、語り尽くせないので。
主人公は、ある“場所”。これは誰がなんと言おうと、主役がトムじゃなくて場所なんです!
タイトル『HERE』だし! 日本語だと“ここ”!!
約7千万年ぐらいの長い時間、その場所を見続けるという物語。観察者が登場するわけではなく、観客が、その役割を担うことになります。
全体的には、トムと家族の物語が軸になっているのですが、作中では、タイムスリップとかではなくて、描かれる時代がザッピングというんですかね? 行ったり来たりしながら、様々な時代の様々な家族たちの物語が描かれていくのですが、それが“暗示”のようであったり“皮肉”のようであったり“希望”であったり、色々な種類のシンクロを起こしながら進んでいくんです。
その表現が、本当に凄い。
原作のグラフィック・ノベル、ちょっと安易な言い方になっちゃいますが「絵本と漫画の中間」みたいな「絵じゃなきゃ表現できない」世界観をVFXを駆使して、完璧にやり遂げています。きちんとコマ割りされるし、時々ルールを無視して、コマから出てきたりするし、同じ画角の中で、登場人物が、老けたりします。VFXらしいのですが、正気の沙汰じゃないです。
演技にしろ、コンテ作りにしろ、撮影にしろ、ピラミッドか万里の長城作るぐらい緻密で大変な作業だったでしょう。その場でVFX確認しながら演技を組み立てたとかキャストが言ってるし。その場でVFX加工後が見れるってどういう技術だよ!でも絶対そうじゃなきゃ出来ないシーンがいっぱい有ったし! 多分、映画撮ったことがある人は、観たあと腰を抜かすか、悔しくてシーツを噛むと思います。
カメラワークで号泣したのは生まれて初めてです。是非、この歴史的映画を、皆様、劇場でお楽しみ下さい!