青木真也「15分間で2人でしか作れないもの。僕のこれからも表現したい。後悔のないものを作りたい」フォラヤンと4度目の対戦【ONE172】

自身の表現について語る青木

 ここまで長くMMAで戦ってきた。青木は「2003年からMMAをやっている。プロ格闘技は2006年から。2006年から自分の名前で格闘技で仕事をしている。みんなやり切ったと言うけど、みんなやり切ってないから。やり切ったという領域までやれた人って何人いるの?というと首をかしげるところはあるじゃないですか。そこでやり切ったというところまでは触れていて、成熟というか、人が見えなかったものが見えたというところはあるんじゃないですかね。みんな“勝ち負けから逃げたんだね”と思って、そう言うんじゃないですか? “それで表現とか言い始めているんだね”とみんな言うと思う。でも俺も何年も勝った負けた、滑った転んだってことをやって来ての今だから、“誰に言ってんだ”とも思うし、まだ俺にやらせるのかとも思いますしね。分かんないでしょ?って。言っても分からないと思うから言うけど“同意してくれ”とは思わない」と語る。
 
 そのうえでこの試合については「みんな青木真也に思い入れがあって、僕が入場して試合をしたら喜んでくれると思うんですよ。ただ、僕はフォラヤンに対して思いがあって、彼もそれをくんで試合をしてくれる。その中でフォラヤンが日本で拍手で迎えられてほしいかなと思う。気持ちよくやって終わりたい」。

 こういった自身の考えに時に批判的な声があがることについては「悲観はしていない。自分の客しか相手にしていない。そこに対していいパフォーマンスをやる。俺は広告モデルじゃないから(笑)。俺は八百屋と一緒。自分で作ったものを買ってもらって商売をしている。買ってくれた人に“ありがとう”と言っているだけ。常連を大事にしているだけ。通りすがりで騒いだり、再生回数だけ上げていく奴は迷惑なんだよ(笑)」と自身のスタンスを説明。