令和の卒業ソング「僕らまた」のSGが初のビルボードでライブ「あなたたちは俺の心の友だから」

 

 本編最後のMCパートでは、ライブのタイトル「Still Blooming」に込められた想いが伝えられた。「Still Blooming」には、ずっと咲いている、咲き続けている、という意味合いが込められているという。SGは、去年のことを振り返りながら、今の自分のままではみんなから愛されないのではないか、という不安を抱いていたことを明かした。ただ、今年に入ってから次第に、自分を追い込まないマインド、決して無理をしないペースを掴むことができたという。大変なこと、辛いことはたくさんあるし、もしかしたら、いつまでも満開を迎えることはないのかもしれない。それでも、自分の心の中の花はずっと咲いている、咲き続けている。「Still Blooming」に込めた想いを、自身の経験を交えながら語ったSGは、観客に向けて、「自分の心の花に、大切に水をやって、愛してやって、咲かせ続けてください」「僕もこれからそうしていきたいと思います」と伝えた。そして、「俺らでお花畑つくっていきましょう」「あなたたちは俺の心の友だから」と呼びかけ、「心友」を披露。両手を大きく広げながら壮大なスケールを誇る歌を送り届け、そして、自身の代表曲「僕らまた」へと繋ぐ。フッドステップのリズムに合わせて客席から大らかな手拍子が巻き起こり、晴れやかな一体感が会場全体を満たす中、この日の本編は鮮やかなクライマックスを迎えた。そしてアンコールでは、「最後は盛り上がる楽曲を!」という言葉と共に「君に会いたいと願ったって」が披露された。ステージの端から端まで移動しながら、一人ひとりの観客と、この日一番熱く親密なコミュニケーションを重ねてゆくSG。観客もその想いに応えるように、高く上げた手を左右に振って彼のライブパフォーマンスを彩っていく。ライブハウスさながらの、あまり熱い大団円だった。

 この日のライブの前、SGは取材に対応。初のビルボードライブに挑戦した理由を、「ビルボードは、歌をお届けするシンガーソングライターにとって、一番生々しい空間なのかなと思っていて。もう本当に、粗も全部目立つと思うんです。なので、自分の中でのステップアップとしてチャレンジしてみたいなって思った」と説明。そして「今まで以上に、自分の人間味を見せていくライブにしていく」と話していた。