石川酒造が東京産100%の日本酒「はむら」発売 都産技研と共同開発

「はむら」(720ml)は1760円(税込)

 東京・福生市にある石川酒造が3月21日、東京産100%のALL TOKYOの日本酒「多満自慢 『はむら』」(以下、はむら)を発売した。

 東京都立産業技術研究センター(以下、都産技研)と共同開発。羽村の地下天然水と多摩川最上流で育てた米で造り、米、水、酵母、酒蔵と日本酒に関わるすべてが東京産まれという地域に密着した日本酒で、米は東京・羽村市産のコシヒカリで、水は秩父奥多摩山系の地下150メートルから汲み上げる中硬水の天然水を使用した。酵母は都産技研が開発した都産技研オリジナル酵母から杜氏が厳選した酵母を使った新しい清酒酵母を使っている。そして1863年創業で江戸時代から続く伝統の技を継承する石川酒造が醸造した。

「はむら」はスッキリしているのに飲みごたえのある日本酒。レモンなどの柑橘類を思わせる香りがあり、石川酒造の「多満自慢」が得意とする旨味もしっかりある。生酒タイプは飲み口サワヤカで春を想起させるという。

羽村の水田では秋から春はチューリップを栽培、初夏から秋まではお米作りを行う。酒粕を田んぼにまくなど循環型の取り組みも行っている。

 石川酒造の杜氏、前迫晃一さんは、各県で日本酒のための酵母の開発が盛んになっている事に触れ「石川酒造も新しいフレーバーのお酒の開発をしたい、「Made in Tokyoの『日本酒』を造る」という思いで、取り組んできました。この酵母が最後のピースとなり、ついに完成します。Old meets New 多満自慢をぜひお楽しみください」とコメントを寄せている。

 石川酒造取引先酒販店、石川酒造直売店酒世羅、石川酒造オンラインショップなどで販売中。

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