小学生が「平和」「気候変動」議題にバイリンガル会議! 万博やNY国連本部で世界に向けて提言へ

第一部ではまず、この日のテーマの1つ「気候変動」に合わせ環境省 地球環境局 地球温暖化対策課 脱炭素ライフスタイル推進室の島田智寛室長によるSDGs講義を実施。気候変動のメカニズムや現在の影響などを解説しながら、日本政府が推進する脱炭素運動「デコ活」を紹介。「気候変動に対応するため皆で一緒に頑張って行きましょう」と子どもたちに呼びかけた。
この日は、本年度に全国各地で行われた地区会議の参加者や、国内に住む海外子女、一般公募の参加者など約100名の子どもたちが出席。7~8名ずつ12のグループに分かれて、グループ内でアイデアを出し合った後、意見をまとめ、最後のプレゼンテーションで各グループの意見を発表する。
グループに分かれた子どもたちは、ほとんどが初めて会った者同士、日本で暮らす外国籍の子どもも多く参加しているとあって、英語と日本語が入り混じる会話に緊張気味の子も。そこで、日本電信電話株式会社 上席特別研究員の渡邊淳司氏が開発したコミュニケーションツール「心臓ピクニック」と「わたしたちのウェルビーイングカード」が登場。互いの心臓の動きを体感したり、カードを使って「自分の大切なもの」を紹介し合うアイスブレイクによって、瞬く間にともに未来を語り合う仲間となった子どもたち。
第二部では、グループA~Fが「 平和(SDGsゴール16.平和と公正をすべての人に/SDGsゴール10.人と国の平等をなくそう)」を、グループG~Lが「気候変動(SDGsゴール13.気候変動に具体的な対策を/SDGsゴール12.つくる責任つかう責任)」をテーマに議論。
自分たちのテーマについて「より良い未来にするために大切なことは何か」「実現するためにはどうしたらいいか」「自分は明日からどんな行動をするか」、真剣な表情で意見を交わし合う子どもたちの集中力に、見守る大人たちも感嘆の表情。互いのアイデアについて意見を出し合い、早くも議論が白熱しているグループも。
意見をまとめ終えたら次は、プレゼンテーションへ向け、発表パネルを作成。どうしたら分かりやすく伝えられるか、印象的なプレゼンができるか、ここでも知恵を絞る。