小学生が「平和」「気候変動」議題にバイリンガル会議! 万博やNY国連本部で世界に向けて提言へ

第三部ではいよいよプレゼンテーション。各グループごとに3分間の持ち時間で、日本語、英語のバイリンガルでアイデアを発表。
「平和」の発表では、治安の良い国と悪い国の違いをイラストで描き「皆が納得するルールを設けることで、争いを減らし平和につなげる」というアイデアや「戦争を止めるためには教育が大事。ポスターを作って広める」という意見、「言葉や文化の違いによっておこるすれ違いが争いを生み、戦争につながるという“アンハッピーサイクル”を止めるために、相手を受け入れ、対話し、違いに興味を持つことが大事」という、戦争が起きる本質に迫った意見、「お金について学ぶことで、お金が引き起こす争いを止める。人がお金をめぐって争いになった歴史をモチーフにしたボードゲームで、子供のうちから学ぶ」という独創的なアイデア、「一人の優しさが世界に広がっていく」様子を“優しさのバトンリレー”で再現したグループなど、子供の視点からとらえた平和実現のアイデアが続々と飛び出した。
スペシャルスピーカーたちも感嘆。中山泰秀氏(ピースコミュニケーション財団理事、元防衛副大臣兼内閣府副大臣、元外務副大臣)は「国連でそのまま言ってもいいほど、現実的な平和へのアイデア」、森澤恭子品川区長は「戦争が起きる背景の本質をとらえたアイデアでした」。
「気候変動」の発表では「最近、外が暑くて遊べない」という実体験を上げ「木や花を植える活動や、汚れた世界をきれいにしていく体験型ゲームなどを通して、環境意識を高めていく」、「全体の約7割を占めるという工場の二酸化炭素を減らすために、排出量の多いものを高く、再生エネルギーで作られたものを安くする」という経済的な視点も交えたアイデア、気候変動による食糧危機に注目したアイデアなど、気候変動がもたらす多様な影響を踏まえた意見が多数発表。
やまだ加奈子北区長は「一人ひとり、環境を大切にしようという心を持つことが大事なんだと改めて教わりました」と感激の表情。髙橋勝浩稲城市長は「気候変動の問題の中でも、食糧危機について提言してくれた」、高際みゆき豊島区長は「体験を伴う情報発信の大切さを教えてもらいました。豊島区役所も明日から早速やって行きたいと思います!」と宣言し会場からも拍手。