俳優の井桁弘恵が新社会人にメッセージ「人生一度きり。その時楽しいところに身を置いてほしい」

「どんなことを考え、そのためにどんな行動をしているのか?」というテーマに応える井桁

 みどりはいろいろな壁にぶち当たり悩んでいる20代後半から30代前半の社員という設定。この世代が漠然とした不安や焦燥感、憂鬱感などを持つことを指す「クオーターライフクライシス」という言葉があるのだが、この世代にアドバイスを求められた井桁は「私自身も25歳を超えたくらいから“私の人生ってどうなるんだっけ? どう したいんだっけ? 結婚? 仕事?”みたいにぱたっと考えが進まなくなって悩む時期があった。それは今もなんですが。学生の頃の友人が結婚したりとか、いろいろな人生の在り方を見た時に“自分はどうしよう”と考える時期があるんですが、私はこのクオーターライフクライシスという言葉があることにほっとしていて。自分だけが悩んでいるのではなくて、誰しもが通る道なんだと、この言葉を知って、救われるというか。みんなが通る道だったら自分も悩んでもいいんだと肯定してくれた感覚がある。自分も悩んでいる身なのでアドバイスはできないが、みんな悩んでいるということを理解することはすごくいいのかなと思う。あとは人生の先輩に相談したりとか、いろいろな人のいろいろな人生を聞くと参考にもなるし、先輩も悩んだこともあると思うので、それを聞けば自分の凝り固まっていた考えが少しはほぐれるのではと思うので、同世代ばかりを見て“私はどうしよう”と悩む時間があったら周りの人に意見を求めるのもいいと思う」と自身の経験をまじえて語った。