岩田剛典と考える超越した幸せのカタチ 4月スタートの『超越ハピネス』でレギュラーMC

――収録では「固定観念」というワードが頻繁に飛び交っていましたが、岩田さんが固定観念を感じる瞬間はありますか?
岩田:組織の中で働いているとそれは感じますよね。歴史の分だけ先輩がいて、先輩が築き上げてきたモノがその組織での“普通”と捉えられ、いつしかそれが固定観念になって。下の世代は固定観念にとらわれた中でチョイスをしていくのが社会の成り立ちだと思うんですけど、自分もその中の1人ですし。だからその決まった流れに対し、「これってどうなんだろう?」って自分自身に問題を提起するのが成長する上ですごく重要なポイントだと思うんです。惰性で生きるんじゃなくて、ちゃんと疑うこと。僕はそういうのを大切にしながら生きていて、環境にも自分自身にも常に問いかけるようにしています。
――ソロ活動を始めた理由は固定観念を打ち破りたい気持ちもあったのでしょうか?
岩田:ソロ活動は人生のチャレンジです。でもそもそもそう考えているのが固定観念なんですよね。僕は15年間パフォーマーだけやってきたわけではないし、普段自分のことをパフォーマーだとあまり思ってなくて。逆に後輩のパフォーマーが僕を見て安易に「パフォーマーでもできそう」なんて思ってほしくない。おそらく僕の近年のパブリックイメージってパフォーマーの色はそんな強くないだろうし、“昭和の俳優が1曲持ってる”みたいな感覚に近いと思うんです。だから僕ももしかしたら超ハピメイトの席に座れるんじゃないのかなと思っています。
――岩田さんが超ハピメイトで出たら面白そうですね!
岩田:確かにいけるかもね(笑)。あ、ゲストは2人で出ないといけないからそうするといないな。パフォーマーで同じ立場の人間っていないんですよ。
――後輩には自分のようになってほしい思いはないんですか?
岩田:目標にしてもらえるのならばうれしいことではありますが、自分からはアドバイスしないようにしています。別に冷たいわけじゃないんですけどね。でも唯一言えるとしたら、自分に問いかけること。失敗してもいいから、考えたことを言う、やる。思考を止めるな。でもそう言うとなんか偉そうだし、先輩ぶる人間にはなりたくないから僕からは何も発信したくないんです。