今田美桜、朝ドラ『あんぱん』で“生きるよろこび” アンパンマンのやなせたかしさん夫妻がモデル「自分もそうなりたい」

 

夫役の北村匠海と6回目の共演「遠慮がなくなった」

  のちに夫となる嵩を演じるのは北村匠海。北村とは6回目の共演になる。

 「幼なじみで夫婦になっていくので、今まで以上に距離が近い役柄です。それが北村さんということですごく安心感もあります。北村さんは本当に優しくて、俯瞰で見ていて、誰かが困ってたらすぐ気づいて助けてくださる方。嵩と通ずる部分があると思います。そういう方だから私も楽に肩の力を入れずに演じられていますし、これまで以上に遠慮がなくなったというか。何を投げても受け止めてくれます

  苦労した高知弁でも北村が助けてくれたという。

 「だんだん分かるようにはなってきたんですけど、いまだに何度やっても合わないことがあるんです。そういう時は北村さんに(イントネーションが)似た単語ないって(笑)?そうすると、すぐ探してくれるんです。つまづいた言葉は何だったか忘れちゃったんですけど、それが“アフリカ大陸”と一緒だって教えてくれて、ずっとアフリカ大陸と発音し続けて慣れてきたところで高知の言葉を入れました。その方法が私にはあっていて……北村さんは一切高知弁のシーンはないんですけど(笑)」

  初回では、ともに年を重ね、シワと白髪が美しい2人の姿も登場した。

 「第1週で、嵩に『うちが守っちゃる』って言葉をかけるんです。最初はのぶのネルギーで引っ張ってきてるように感じますけど、そんなこともなくて。のぶは嵩がいるから、ああいうふうになれる部分もあるし、のぶが困ったら嵩がさりげなく整えてくれたりとか、 2人でしか分かり合えない何かがあるんですよね。性格は真反対だけど、ああいうふうに支え合える関係っていうのはすご羨ましいです」

 
「責任感を持って挑みたい」

  放送がスタートし、『あんぱん』の物語もゆっくりと広がり始めた。

 「半年間毎日放送されるというのは他にない番組ですし、朝って忙しいのに、たくさんの方々が見てるというのはすごいことと思うんです。そのドラマに主人公として出させていただけるのはうれしいですし、責任感を持って毎日挑みたいなと思っています」と、今田はいう。

  今田らがていねいに積み重ねていく、“逆転しない正義”の物語。半年間、こころ燃える感覚、夢を忘れないこと、おそれずにどんな相手にも向き合っていくこと、そして生きるよろこびを、感じたり考える時間を届けてくれそうだ。

 

(TOKYO HEADLINE・酒井紫野)

連続テレビ小説『あんぱん』放送中

『アンパンマン』を生み出したやなせたかしと暢の夫婦をモデルにした生きる喜びが全身から湧いてくるような愛と勇気の物語。夢を忘れなかった2人が人生の荒波を乗り越え、“逆転しない正義”を体現した『アンパンマン』にたどり着くまでを描く。出演は、今田、北村、加瀬、江口、河合、原のほか、細田佳央太、高橋文哉、中沢元紀、大森元貴、二宮和也 、戸田菜穂、浅田美代子、吉田鋼太郎、竹野内豊、阿部サダヲ、妻夫木聡、松嶋菜々子ほか。脚本は中園ミホ。主題歌はRADWIMPSの「賜物」。総合毎週月曜~土曜午前8時~8時15分。NHKBSは月曜~金曜午前7時~7時45分。再放送もある。総合の土曜は1週間の振り返り。NHK+での配信もある。


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