工藤公康氏が岩手県で復興支援を目的とした14回目の野球教室を開催。野球を通じて「夢に向かってチャレンジする姿勢」「あきらめない心」を伝える

問診やエコーを使い参加者の肘や体の健康状態を確認する肘検診プログラム

 工藤氏は開会式で「今日、ここに来てみんなと野球ができることを楽しみにしていました。みんなの夢がかなうといいなという思いで一生懸命指導します」、西岡氏は「今日は皆さんにとって今まで感じたことのない野球の“新しい感覚”を感じて頂くことになると思います。最初は慣れないかもしれないがトライしてほしいと思います」と挨拶した。

 2日目から合流した野村氏は「どんな小さなことでも遠慮なく聞いてください。肘や身体に異変を感じたら絶対に無理せず伝えてください。怪我なく楽しく頑張りましょう」と集まった子どもたちに元気に声をかけた。

 教室は、3つのグループに分かれてスタート。工藤氏、野村氏、西岡氏から野球の技術を学ぶ「技術指導プログラム」に加え、トレーナーから怪我の防止や野球に必要な筋力をつけるために効果がある「トレーニング指導プログラム」、野球に取り組む子どもたちが怪我をすることなく、野球を楽しんでほしいという工藤氏の思いにより行われる「肘健診プログラム」の3つのプログラムで構成されている。

 投手の指導は工藤氏が担当。子どもたちの投球フォームを一人ひとりチェックし、それぞれの改善点を見つけ自らお手本を交じえながらアドバイスを送る。「投球の際にはキャッチャーのほうをしっかりと見て、目を離さないように」と声をかけ、投球の際に力を込めるポイントを手をかざしながら示し「この手の場所で一番力を入れてください」と指導した。