203社500種以上が集まるクラフトビールの祭典!初開催「ビアEXPO」の楽しみ方は?

 気候が暖かくなってくると、ビールが飲みたくなってくる。千葉市美浜区の幕張メッセでは、国内最大規模となるクラフトビールイベント「ビアEXPO2025(以下、ビアEXPO)」が初開催。ビアEXPO公式本『日本のクラフトビール巡り』(リトルモア)の監修を務め、日本ビアジャーナリスト協会代表の藤原ヒロユキさんに、クラフトビールの楽しみ方を聞いた。

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幕張メッセで初開催中の国内最大規模のクラフトビールイベント「ビアEXPO2025」

 クラフトビールイベント「ビアEXPO」とはどんなイベントですか?

「日本のクラフトビール(地ビール)の誕生30周年を記念して開催する日本最大規模のクラフトビールイベントです。1994年に酒税法が改正され、1995年から全国にマイクロブルワリー(小規模なビール醸造所)が開業しました。最大の特長はクラフトビールに特化したビアフェス、カンファレンス、展示会を統合して行われる日本初のイベントであること、そして全国203のブルワリーの500種類以上のビールが提供されることです。今までクラフトビールが飲めるイベントはあっても、作り手のブルワー同士が情報交換できる機会はなかなかありませんでした。日本ビアジャーナリスト協会、全国地ビール醸造者協議会、日本地ビール協会の3団体で設立した日本クラフトビール業界団体連絡協議会が運営しています」

 イベントの見どころや楽しみ方は?

「203のブルワリーが一堂に集まる機会はめったにないので、すでに好きなビールや推しビールがある方は目当てのブルワリーに行くこと、もう一つは新たなブルワリーを “ここはおいしいね” “ここは面白いね” と宝探しのような感覚で発見できることです。クラフトビールの機材や原料を見ることもすごく楽しいと思いますし、有料(+1000円)にはなりますが土日のカンファレンスは一般の方も参加できます。12日の南雲主于三さん(ミクソロジスト)のビアカクテルのカンファレンスは、南雲さんがビールを使った新しいカクテルを2種類披露してくれて、試飲もあるので僕も非常に楽しみにしています。ビアカクテルとひと口に言っても、今はクラフトビールそのものの味わいが多彩なので、ビールを割り材として使う従来のビアカクテルとは概念が違います」

3種のホップを嗅いでクラフトビールとの組み合わせを当てるキリンビールの「ホップで利きビール!」
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