小林直己「年齢を重ねるっていうのは時間のアート」40歳を迎え、写真集を出した理由。EXILE、三代目JSB、ソロでも存在感を発揮

 

―― 年齢を重ねることをネガティブに感じなくなったのはいつ頃でしょうか?

小林:ここ1〜2年くらいかな。人生の折り返し地点を迎えようとしているタイミングで僕の中でやりたいことがさらに増えたんです。それとちょっと前に身長を測ったら1センチ伸びて188センチになっていました(笑)。この年齢で身長も伸びるんだから、内面だってもっと成長できると思ったんですよね。この写真集を手に取ってくれた人に『自分もまだまだやれるかも』と希望を与えられたらうれしいなって。それが自分の中で大きな変化かもしれないです。

―― 実際に40歳を迎えてみていかがですか?

小林:昔は自分が40歳になった時の想像がついていなかったんですが、良い意味で若い頃と変わらないです。でも、あの頃の若さや鮮やかさを追いかけるのではなくて、経験則も溜まっているから踊りもそこそこできちゃうんですが、学ぶことを忘れず柔軟でいたいなと思います。

―― 若い時よりも今の方が楽しいと感じますか?

小林:正直そう思いますね。昔は求められていることに応えるのが大きく、ゴールに対しての頑張りが仕事の中心だったんです。けど、今は周りの大切な人を思いながら、自分が納得できるものを選びたいなって。40歳を超えてそういう楽しさが増えました。

―― 今回の写真集では初のソロ楽曲『ヨンジュウ』も収録されていますね。

小林:ずっとパフォーマーという立ち位置だったので、自分が一番伝えたい表現を今回挑戦してみました。僕はもともとギターの音が好きというのもあって、それを中心にメッセージを伝えたいとクリエイターさんに相談したところ、こうしてしっくりくるものが完成しました。

―― 楽曲制作で特にこだわった部分は?

小林:写真集のテーマとも重なるんですが、聴く人が年齢を重ねることをポジティブに捉えてくれるような楽曲にしたいなと。“イメージしていた大人像とは違うけど、それも素敵だよね”みたいなメッセージを『ヨンジュウ』に込めました。今回の楽曲はある意味自分のバースデーソングでもあるし、過去の自分や親にも歌っているんです。

―― 歌いたいと前から思っていたんですか?

小林:歌はもともと好きでしたし、その中で自分の楽曲を作りたいという思いもありました。今回はこうして写真集と楽曲を同時に発売できる夢が叶ってうれしいです。