捨てるのではなく生まれ変わって! 推し活のアクリルグッズを回収するアクリル感謝祭で笑顔あふれる

神田明神の境内に設置された回収ボックス。昼過ぎには2つのボックスはほぼ満杯だった

 推し活などで活躍したアクリルグッズの回収イベント『アクリル感謝祭 2025 in 神田明神』が4月17日に千代田区の神田明神で行われた。当日はスタート時間の10時に合わせて会場を訪れて回収を待つ人の姿も見られるなど関心の高まりが感じられた。

 イベントは、三菱ケミカル株式会社や株式会社ひかりてらす等が参画するアクリルグッズ等再生利用促進協議会の主催するもの。ペットボトルなどに比べると、アクリルがリサイクル可能であることが知られていないという現状を改善する目的で行われている。

 今年で3回目となるイベントには幅広い年代層の男女が足を運び、なかには親子連れの姿も。初回から参加しているというスタッフによれば、年々参加者も増え、昨年開催後にイベントがあったのを知って今年足を運んだという人もいたという。愛用してきたというアクスタを回収箱に入れた女性は「捨てるのは忍びなかったので」と晴れやかな笑顔を見せた。

いっぱいになったボックス

 回収されたアクリルグッズはリサイクルされ、リサイクルアクリルとして別なアクリルグッズに生まれ変わるという。リサイクルアクリルに興味を持つ企業も増えているそうで、リサイクルアクリルのマークを付けて販促物などに使うなど活用されているという。

 今年のアクリル感謝祭では、リサイクルアクリルで作られたアニメ『薬屋のひとりごと』のアクリルスタンドが境内にある文化交流館で販売されていた。リサイクルアクリルは現時点では大量生産が難しいこともあり、一般のアクリルスタンドよりも割高だったが、同協議会によれば、一般的なアクリルスタンドに10に対して1の割合でリサイクルアクリルのものが売れたという。

どちらがリサイクルアクリル製? 写真左がリサイクルアクリルのアクスタ。見た目では違いは判断できない。
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