日比谷公園でアートな公園ライフ!Hibiya Art Parkが25日に開幕

第一花壇にあるアーティストの小金沢健人とプラントハンターの西畠清順がコラボレーションした《Forest for Momentum(流れを生む森)》は、なかでも注目の作品のひとつ。第一花壇にあるシュロを中心とした直径約28メートルの空間に、さまざまな種を折りまぜた植栽によるジャングルを作り、普段とは違う自然の生態系の姿を浮かび上がらせる。光りあもちろん、雨が降ったり煙が出たりと昼から夜にかけて変化していく作品だ。
小金沢氏と西畠氏のコラボレーションは、今年1月に亡くなった本展のキュレーターの山峰潤也さんの依頼で実現したもの。
小金沢氏は、「2人でなんか作ってくれってお話をいただきました。西畠さんは伊丹空港の近くに巨大な農園を持っていて、そこには世界中から集めたいろんな植物、見たことない植物ばかりが置いてありまして、それを見に行った時にこれは何だなんだって大興奮したんです。西畠さんと話をしながら、都会のど真ん中にジャングルを作ろうって話になりました」と作品が生まれた経緯を説明。
そして、「僕も経験はそんなにないんですけれども、ジャングルに入った時って落ち着かないというか、安心して鑑賞できるようなものではないと思うんですよね。常にいろんなことが起こっていて、五感がいつもよりも何倍かに研ぎ澄まされて……。何が起こるかわからない場所なんじゃないかっていうところから、いろんな仕掛けを仕込みました。雨も降るし霧のような煙も出てくるし、夜になると、もはや理性が吹っ飛んでしまうような不思議な空間になっています」
一足早く作品を見て回ったというアンバサダーの山本美月は、「本当にいろんな作品があって、自然と調和しているものもあれば、そこにあることに違和感を感じる作品もあって。この後ろの作品(《Forest for Momentum(流れを生む森)》)も、真ん中に(低い位置で)藤の花が咲いてるんですけど、あんまり低い位置で藤の花を見ることってあんまりないなと思って。ちょっとした違和感がすごく心地いい作品が多いなと感じました」と、話した。