GW台湾特集!【映画編】最速金馬ファンタスティック映画祭&最新ヒット作レビュー

かわいいデザインの金馬ファンタスティック映画祭オリジナルグッズ(筆者撮影)
隠れた名作『熱帯魚』(95)特別上映や『侍タイムスリッパー』も
映画祭最終日の夜には、台湾の隠れた名作『熱帯魚』(95)の30周年特別上映が行われ、場内は満席だった。上映前に挨拶をしたチェン・ユーシュン監督(『1秒先の彼女』)による、子どもの誘拐事件を巡るこのコメディードラマは終始大爆笑の渦で、しかも同時に拍手も巻き起こり、近年感じたことがないレベルの圧巻の映画体験だった。ポイントは、ただののんきな犯罪コメディーではなく、ある事件を機に未来を諦めた田舎の若い女性の悲しく切実な運命とドラマをリアリスティックに交錯させているところだが。
他にも、メキシコのミステリアスでダークなホラー『Don’t Kids Leave Alone』(原題)や、人口抑制のため50歳で死ななければいけない世界を舞台にしたカナダのSFドラマ『Can I Get a Witness(原題)』、ジェフリー・ラッシュとジョン・リスゴーの名優2人が共演したニュージーランドのサイコロジカル・ホラー『 The Rule of Jennny Pen』(原題)、日本の『侍タイムスリッパー』など世界各国のジャンル映画が計50本近く10日間にわたって上映され盛況だった。かわいいデザインのグッズも人気でいくつもの商品が早々に売り切れになっていた。