橋本環奈 最新主演映画『ハルチカ』で“卒業”そして、新たな一歩へ!

 初野晴の大ヒット青春小説『ハルチカ』シリーズを『箱入り息子の恋』の市井昌秀監督が映画化。『セーラー服と機関銃−卒業−』で鮮烈なスクリーン主演デビューを飾り、女優としてさらに大きな一歩を踏み出した橋本環奈が、等身大の青春をみずみずしく表現する、爽やかな感動作!

撮影・蔦野裕 ヘアメイク・奥戸彩子(GON.)スタイリスト・福田麻衣 衣装・トップス:2500円 LOWRYS FARM(アダストリア 0120-601-162)、サロペット:1万2900円 Khaju(Kahju ルミネエスト新宿店 03-5312-7597)、バングル:1万8000円 dix(dix inc.)/サンダル:4万5000円 dix(dix inc.)

祝!! 卒業&アカデミー賞新人賞
 この春、新たなステージへとまた一歩踏み出した女優・橋本環奈。その背中を押すかのように、第40回日本アカデミー賞新人俳優賞受賞の吉報が届いた。

「正直、驚きのほうが大きかったです(笑)。でもやっぱり『セーラー服と—』を評価していただいたことは本当にうれしかったです。私にとっても思い入れのある作品でしたし、新人賞というのは今しかいただけないものですし。ただ家族も友人もみんな、とても喜んでくれるんですけど、私自身がびっくりしすぎて実感が沸かないというのが正直なところです(笑)。授賞式は毎年テレビでも放送されていますし、名だたる俳優さんたちや、一映画ファンとして見た作品が受賞するのを眺めていたので、すごく感慨深いというか。うれしい気持ちだけでなく、この賞を頂いたからにはこれからもっと頑張っていきたいという気持ちも強くなりましたね」

 この3月で高校も卒業。旅立ちの門出を飾る受賞となるけれど…。

「それが実は、高校の卒業式が日本アカデミー賞の授賞式と同じ日なんです! 学校の友人や先生も、卒業式に出席できないことを残念がりつつ受賞を喜んでくれました。でも後日校長室で私の卒業式をしていただけることになったんです。クラスのみんなも来てくれるみたいなので本当にうれしくて」

最後の“リアル”女子高生役
 そんな橋本の最新主演作『ハルチカ』は、まさにそんな青春の1ページを描いた映画。

「佐藤勝利さんとW主演を務めさせていただいたんですが、これまで今回のように同世代の俳優さんたちとご一緒できる機会があまり無かったので、すごくワクワクしていました。クランクインの前から楽器の練習やリハーサルのために共演の皆さんと会っていたので、作品にもスムースに入ることができたと思います」

 廃部寸前の吹奏楽部を存続させようとする女子高生チカは、心優しい幼なじみのハルタを巻き込み、吹奏楽部を復活させコンクール出場を目指す。物語の軸となるのが、橋本演じるチカと、Sexy Zoneの佐藤勝利演じるハルタの、不思議な絆。

「ハルタとチカが友達でも恋人でもない“ハルタとチカ”という唯一無二の関係であるところが『ハルチカ』のポイントでもあるんですけど最初のうち、その距離感が難しく思っていて。ところが、初日の撮影がチカがハルタを蹴ったり殴ったりするという過激なシーンで…(笑)。人なんて蹴ったことないから、どこをどう蹴るの?という感じだったんですけど、市井監督は“周りが引くくらい強く蹴って”と仰るし、佐藤さんも“思いきり蹴って大丈夫です”と言ってくれて。そんなに強く?って思ったんですけど、NGを出して何度も撮り直しすれば逆に辛い思いをさせてしまうと考え、“分かりました、1回で決めます!”と。100%の蹴りを入れさせていただき、無事1回でOKをもらいました(笑)。このシーンのおかげで、最初から“ハルタとチカ”という関係になれたかなと思います」

 高校時代最後の作品が、等身大の高校生役となった。

「高校を卒業しても高校生役はできると思うんですけど、本作は実際に高校3年になったばかりのころに撮影したので、本当に等身大のチカを演じることができたし、この作品が私自身の高校生最後の作品で本当に良かったなと思いました」

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