【オススメCD4選】夏フェスを彩ったアーティストたち
Every Country’s Sun
Mogwai
スコットランドのポストロックバンド、モグワイの最新アルバム。轟音、とにかく大きな音という形容詞がついて回るバンドだが、本作は少し様相が違う?かつてアルバム『Come On Die Young』(99年)でタッグを組んだデイヴ・フリッドマンをプロデューサーに迎えて制作されており、発売以前に発表された新曲の『Coolverine』や『Party In The Dark』は浮遊感のあるフリッドマンチューン……というか、フェミニンな印象なのだ。バンドも結成から20余年となるなかで、アルバムごとに新しい風を入れて、新たな印象を与えて続けてくれる。モグワイはそんな稀有なバンドだ。
Villains
Queens Of The Stone Age
今夏のフジロックフェスティバルでは圧倒的なライブを展開してがっちりと爪跡を残したQOTSA(クイーンズ・オブ・ザ・ストーン・エイジ)が放つ最新アルバム。直訳すると悪役を意味するタイトル(ヴィランズ)を冠した本作を通じて、彼らはまた圧倒的かつ唯一無二の存在感を広く、そして強烈に知らしめる。
マーク・ロンソンをプロデューサーに迎えて制作された本作は、ディープでハードでギラギラしたロックンロールを想起させる男気あふれる踊れるロックサウンド。ディスコビートやEDM的なアプローチといった一般的な踊れるロックとは一線を画している。ガツンと来る。
Squall
04 Limited Sazabys
さまざまな夏フェスや大型音楽イベントに出演するなどさまざまなオーディエンスの前でロックしたフォーリミこと04 Limited Sazabys(フォーリミテッドサザビーズ)のニューシングル。夏フェスシーズン前には地元である愛知県で野外フェスを主催しソールドアウトさせたという勢いが本シングルにも反映されている。疾走感のあるメロディックでロック、そしてパンクだ。どの曲も、一度聞いたら忘れられないイヤーウォームチューン。
WanteD! WanteD!
Mrs.GREEN APPLE
作品のリリースやライブの回数を重ねるなかで、成長を見せつけるロックバンド、Mrs. GREEN APPLEの最新シングル。タイトル曲は放送中のドラマ『僕たちがやりました』(フジテレビ系)のオープニング曲としておなじみ。ドラマのために書き下ろした楽曲だというが、まさにバンドも書きたいと思っていたテーマ。バンド曰く、「若い人に向けて書いた」そうだ。冒頭こそ無機質な音が聞こえるが数秒でエモーションとメッセージが噴き出す。