川尻達也「堀口恭司と戦いたい」と階級下げて査定試合【10・15 RIZIN】
狙うは堀口恭司の首ひとつ。堀口恭司がいなければこんなバカなことはしない
「RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2017 バンタム級トーナメント&女子スーパーアトム級トーナメント1st ROUND-秋の陣-」(10月15日、福岡・マリンメッセ福岡)の会見が9月1日、都内で開催され、4月大会でRIZIN初勝利を挙げた川尻達也が現在開催中のバンタム級トーナメント(61.0kg)のワイルドカード枠に名乗りを上げたことが発表された。これに伴い、10月大会で査定試合として63.0kg契約で川尻達也vsガブリエル・オリベイラ(ブラジル)の一戦が行われることとなった。オリベイラはプロ戦績が9戦無敗でブラジルのローカルプロモーションながら3つのベルトを持つ新鋭。
会見に出席した川尻は「狙うは堀口恭司の首ひとつ。それだけ。僕自身30代最後の1年で当たり前じゃあつまらない。今ある常識をぶっ壊したい。ワクワクする試合がしたい。そう思った時にバンタム級で堀口恭司と闘うのが面白いんじゃないかなと思いました」と名乗りを上げた経緯を語った。
そしてバンタム級に落としてまで戦いたいと思わせた堀口については「バネや瞬発力は僕が持ち合わせていないものを持っていて、階級に関係無く恐ろしい選手。堀口恭司がいなければこんなバカなことはしない」と最大級の賛辞を送った。
髙田氏は「川尻達也の生きざまを見せてもらいたい」
川尻は密かにテスト減量を行い、体重がバンタム級まで落ちたところで榊原信行RIZIN実行委員長に直訴。7月大会のリング上で堀口に対戦をアピールするというプランもあったようだが、その時点ではバンタム級でちゃんとファイトできるのかが未知数だったため自重。その後、練習を重ねる中で戦えることを確信し、この日の発表に至った。
査定にあたって髙田延彦RIZIN統括本部長は「それなりの試合をすることが条件。勝てば権利をゲットできるわけでない。かといって負けても権利を失うというわけでもない。堀口選手と対峙するその姿に期待感を見せてくれるような、それだけの内容を見せてもらいたい。川尻達也の生きざまを見せてもらいたい」と話した。
対戦相手のオリベイラは堀口同様、遠めの距離からパンチを打ち込む、まさに“仮想・堀口”に打ってつけの選手。かなりの実力者と目され、さらに川尻に勝つことがあれば逆にトーナメント参戦が見えてくるだけに、こちらも目の色を変えてこの一戦に挑むはずで、川尻にとっては過酷な戦いとなる。
大会翌日の16日には都内で準々決勝の組み合わせ抽選が行われる予定なのだが、川尻は査定試合をクリアしその場にたどり着くことができるのか…。