頑張っているお父さんも、涙で気持ちを浄化して
映画『星守る犬』の完成披露記者会見が9日、都内会場で行われ、俳優・西田敏行、玉山鉄二、川島海荷、中村獅童、岸本加世子、藤竜也と、瀧本智行監督、原作者・村上たかしが登壇した。
本作は、リストラされ家族とも別れた中年男性とその愛犬・ハッピーの、切なくも温かい放浪の旅を描いた感動作。主人公の“おとうさん”を演じた西田は「ロケ撮影を行った場所が津波の被害に遭ってしまい、図らずも震災前の姿を記録することになってしまった」と語った。今回、参加したエキストラの1人も被災して亡くなったことを明かした西田は、奇しくも発生からちょうど3カ月後の6月11日に本作が公開となることについて「被災地で家族に涙を見せずに頑張っているお父さんたちも、この映画を見ている間は泣いて、涙で気持ちを浄化して頂けたら」。
会見後に行われた完成披露舞台挨拶では、少年少女合唱団が「三百六十五歩のマーチ」を披露し、会場は明るい拍手で包まれた。
『星守る犬』6月11日より全国公開。http://hoshimamoru.com/