黒夢
新曲『アロン』が『バイオハザード ザ・マーセナリーズ』CMソングに!
90年代に社会現象を巻き起こし、その後の音楽シーンに多大な影響を与えたロックバンド、黒夢が復活、精力的に活動を展開中だ。先日復活第2弾シングル『アロン』をリリース。タイトル曲は、人気ゲーム『バイオハザード ザ・マーセナリーズ 3D』のCMソングにもなっている。この作品について、黒夢の現在について清春と人時に聞いた。
これまでで一番
自分らが『黒夢なんだ』って意識してるね
衣装・venom 東京都目黒区青葉台1-19-7 MS BLDG.B1F 03-5728-4765
写真・蔦野裕 スタイリスト・奥村渉 ヘアメイク・諏訪内めぐみ
「今が一番、自分らが『黒夢なんだ』って意識してるね」。清春は言った。活動停止から11年目の今年、再び、黒夢だからできる音楽を響かせている。
2月にリリースされた復活シングル『ミザリー』に続く、第2弾は『アロン』。かつての黒夢、『ミザリー』の黒夢とも違う、エレクトロニカな曲だ。
清春「今、いろいろなバンドが再結成とか復活しているけど、黒夢はその流れとはまったく別モノ。新しい曲を作りたいからやってるんだ。『ミザリー』はそれまでの黒夢をウソにしたいと思って出した。この『アロン』では、その『ミザリー』もウソにしてしまいたいと思ってる。それができるのが黒夢だと思ってるよ」
エレクトロニカサウンドの採用は「その時、やりたいと思ったから」だそう。
清春「曲は去年にできていたんだ。何も考えずに作って、シングルを出すとすればそれに似合う曲ができた、そんな感覚だったね。それで、曲のアレンジを考えたときに、ロックを外して、パンクを外して、行き当たったのがエレクトロニカだったんだ。カップリングとしてTHE LOWBROWSにリミックスしてもらったのも、その流れだよ」
作品を通じて“いいウソ”をつき続けられるのも黒夢だからだという。
清春「黒夢って自由なんだよ。2人しかいないじゃない? ボーカルの俺とベースの人時。バンドだって認識されない時もあった(笑)。でも、互いに思い切り歌っても演奏しても殺し合わない存在だからこそ、こうやっていろんなことに挑戦できるんだと思うね」
人時「プレーを聞かせたい、ソロパートを作れっていうことが起こりがちな、ギターがいたら違っただろうと思います。信頼しあってる? う〜ん、それはまた違う話になってくる……」
清春「自由になるのは、ロックやパンクいろいろなジャンルをやってきたけど、極める気がないっていうのもある。飽きちゃうから(笑)。でも、それが黒夢であるとも言えるんじゃないかな。人時と俺がやれば、何をしても黒夢になる、なっちゃうんだ。最近、これまでやってきたなかで一番、自分らが『黒夢なんだ』って意識してるよ」
さて『アロン』に話を戻そう。この曲は、ゲーム『バイオハザード ザ・マーセナリーズ 3D』のCM曲でもある。
清春「ソロの時に『バイオハザード』に関わらせてもらったから俺は2回目だけど、黒夢としては初めてだね」
人時「映画にまでなった『バイオハザード』シリーズはその広がりもすごい。僕自身も、ゲームもやったし映画も見に行きました。その作品に関われるのはすごくうれしい。それも『バイオハザード』というワードも気にせずに制作した曲なんですから」
清春「書き下ろしとは間逆にあるよね。だけど、これが黒夢なんだと作った作品と、多くの人に支持されてシリーズになるほどの『バイオハザード』が共鳴するところがあったことがうれしい。黒夢が今やっていることを知ってもらういいチャンスをもらったよ」
(本紙・酒井紫野)
New Single 『アロン』on sale黒夢復活第2弾シングル。期待をいい方向に裏切り続ける“自由な”黒夢を聞かせてくれる作品だ。タイトルトラックは、ニンテンドー3DS専用ゲーム『バイオハザード ザ・マーセナリーズ 3D』(カプコン)のCMソング。カップリングには、CD+DVD盤に『アロン(THE LOWBROWS remix』を、CD Only盤にイギリスのベテランパンクバンドTHE DAMNEDの『New Rose』のカバーを収録。シングルの詳細および黒夢の最新情報はオフィシャルウェブサイト(http://kuroyume.jp/) |
人気ゲーム『バイオハザード』シリーズに登場する人気キャラクターを操作して、いろいろな武器やアクションを駆使して制限時間以内により多くの敵を倒してハイスコアを目指すサバイバルアクションゲーム。カプコンより6月2日発売。4800円(税込)。
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