佐藤隆太が熱烈アピール「三宅島に足を運んで!」
佐藤隆太が1日、主演映画『ロック〜わんこの島〜』(中江功監督、7月23日公開)の公開を記念し、東京都庁で開催されている「三宅島パネル展」のオープニングイベントに出席した。この日、「三宅島一日観光」に任命された佐藤は、「三宅島は第二の故郷。ぜひ足を運んで!」と、島をアピールした。
映画は、三宅島を舞台に、少年と犬の目を通して、家族のあり方やふるさとへの想い、生きていく力を描くもの。2008年に大噴火した三宅島と、そこから4年半にわたって避難生活を送らなければならなかった島民の姿や心情も映し出される。
佐藤は、三宅島での撮影が天候の問題もあって延長、20日間の予定が40日間に及んだとしたうえで「撮影が遅れるのはいいことではないですが、そのなかで島民のみなさんが島と共存している姿を見ることができました。映画のなかのセリフに、『島は生きている』とあるのですが、みなさんは島と生きているのだなと思いました」。また、三宅島は「自然の美しさと厳しさを教えてくれるすばらしい島」と絶賛。「三宅という島で撮影できたこと、人と出会えたことを大切に思います。私にとって第二の故郷になりました。ぜひみなさんにも足を運んでほしいです」と話した。
オープニングイベントには、議会の合間を縫って、石原都知事も顔を出した。「(三宅島は)美しい島。友情を感じてください」とコメント。佐藤から映画のパンフレットとうちわをプレゼントされると「安くあげたな」といつもの調子で感謝の意を表し、午後の議会のために会場を後にした。
三宅島は、大噴火の前までは毎年8万人の観光客が訪れていたが、今は4万人程度に留まっているという。この映画の公開で、三宅島の魅力が伝わり、多くの人が島に足を運んでくれることを期待している。
東日本大震災・被災地で体験談
三宅島では、大噴火のあと、全島民が4年半にわたって島外に避難した。村役場もその間は都庁において稼動した。「東北の方もこれから同じような気持ちを持つのではないか」と、平野祐康三宅村長は現在、被災地に赴いて、三宅島や島民の体験を話しているという。