日菜太 ペトロシアンの牙城崩せず
(撮影・神谷渚)
「REBELS×IT'S SHOWTIME 〜REBELS.8 & IT'S SHOWTIME JAPAN countdown-1〜」が18日、東京・有明のディファ有明で開催された。
メーンはジョルジオ・ペトロシアンvs日菜太の一戦。
K-1WORLD MAX世界大会で2009、2010年と連覇を果たし、現在70キロ級では世界一といっても過言ではないペトロシアン。一方、日菜太はMAX日本大会2010では第3位ながら、昨夏には2008年のMAX世界大会で準優勝したアルトゥール・キシェンコを破るなど、今後の日本のキックを背負っていく存在。
IT'S SHOWTIME JAPANの船出となる試合とあって日菜太のファイトに大きな注目が集まった一戦だったが、ペトロシアンがその実力を見せつけた。
サウスポー同士の2人は1Rから左ローキックで探り合う。しかしペトロシアンが徐々に圧力を強めていくと、日菜太は無意識のうちにバックブローを繰り出してしまう。これはショータイムルールでは反則で減点1が課せられる。思わず苦笑いを見せる日菜太。ただでさえ難敵相手とあってこの減点は精神的にも日菜太を追い込んだ。一方のペトロシアンは距離を詰めて左ミドルを封じるなど日菜太対策は万全。左ストレートでぐらつかせるなど完全にペースを握る。2Rに入ってもペトロシアンの計算されたファイトに得意の蹴りを放てない日菜太。3Rにはまたもバックブローを繰り出してしまい再度の減点1を喫した。
判定は5−0。大差でペトロシアンの圧勝だった。
日菜太は試合後「自分の出したい技が封じられた。世界との差は届かないほどではなかったが、まだあると感じた」と語ったが、「ペトロシアンのパンチは効かなかった、見えていた」と収穫も口にした。そして「1年以内にペトロシアンに追いつきたい」と雪辱を誓った。