【夏フェス】苗場に響き渡る、MOGWAIの轟音と静寂
フジロック最終日31日のグリーンステージ。ようやく顔を出した太陽もそろそろ山の向こうに消える時間、映画のタイトルにもなった“マジックアワー”に、MOGWAIが登場した。波紋のように広がっていく彼らの音楽は、瞬く間に会場いっぱいに広がった。
多くのミュージシャンを生み出すスコットランドのグラスゴーから発信されるMOGWAI。音楽は、ほぼ歌詞のないインストルメンタルロック。言葉としてメッセージが記録されないだけに、彼らが響かせる一音一音から壮大な景色とストーリーが、聞いている人の数だけ増幅していく。巨大なスケールの音楽だ。
この日はフジロックで一番大きいステージ。冒頭「How To Be A Werewolf」のワンフレーズだけでMOGWAIの色に染まった。呼吸の音も控えなければならない繊細な音には会場にオーディエンスがいるのかと疑ってしまうほどの静けさが広がる。その静けさを楽しんでいると、次の瞬間にはつんざくような轟音が響き渡り、心臓が飛び出しそうになる。静寂と轟音、繊細さと力強さ、その繰り返しを、オーデイエンスは目を閉じ、腕を振り上げ、体を揺らして堪能していた。
彼らのステージ最中に、MOGWAIが運営するレコードレーベル「ROCK ACTION RECORDS」から作品をリリースしている日本のバンド、envyがセットをスタートした。MOGWAIのスチュワート・ブレイスウェイトは彼らについて触れるとともに、「またすぐ会おうね」と言葉を残してステージを後にした。
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MOGWAIは、11月にジャパンツアーで再来日する。