鈴木寛の政策のツボ 第六回
なでしこジャパンから学んだ大切なもの
女子サッカーワールドカップ決勝戦において、なでしこジャパンが120分の激闘の末、PK戦を制し、世界一になりました。本当に素晴らしいことだと思います。日本中が沸いたように、私も感動しました。
なでしこジャパンの素晴らしさは、今回の「世界一」という結果はもちろん、「教育的」にも大変素晴らしい効果をもたらしたのではないかと私は思っています。
スポーツにはさまざまな「素晴らしい価値」があると思います。それぞれの限界に全力を尽くして挑戦するための準備をすることも素晴らしい価値だと思いますし、さまざまな仲間と一緒にチームを構築していくことも素晴らしい価値のひとつだと思います。他にも多くの素晴らしい価値をスポーツは内包しています。
まさに、なでしこジャパンの皆さんは、今回のワールドカップを通じて、スポーツに内包されるさまざまな素晴らしい価値を世界中の皆さんに伝えてくださったと私は思います。相次ぐ困難や逆境を超えながら、志を曲げることなく、そして、結果を出し、世界中を多くの感動に包んだ、このプロセスそのものが、日本の宝ものと私は思います。
さらに申し上げれば、なでしこジャパンが真摯に試合に取り組む姿から、私が改めて感じた大切なものがあります。それは「フェアネス」や「正義」です。
この「フェアネス」「正義」はスポーツに関わる青少年のみならず、広く社会全体に発信していく価値のあるものであり、そこに税金をはじめさまざまな社会的資源を投入していく意義があるというのが私の持論です。
(参議院議員/文部科学副大臣)
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