陸山会事件公判始まる 小沢氏は全面無罪主張
資金管理団体「陸山会」の土地購入をめぐる事件で、政治資金規正法違反罪で強制起訴された民主党元代表、小沢一郎被告(69)の初公判が6日、東京地裁で開かれた。 小沢被告は全面無罪を主張した。
有罪判決を受けた元秘書3人との共謀の成否が最大の争点で、小沢被告が用意した現金4億円の原資が解明されるかどうかも注目される。公判は来年3月に結審、4月にも判決が言い渡される見通し。
同法違反罪に問われた石川知裕衆院議員(38)ら元秘書3人は、東京地裁の別の裁判官が担当した公判でいずれも執行猶予付き有罪判決を受け、控訴している。
計18回に及んだ小沢被告の公判前整理手続きでは争点が(1)検審の起訴議決に基づく起訴の適法性(2)虚偽記載の有無(3)元秘書との共謀の有無−の3点に絞られた。
弁護団は検察官作成の調書すべてに同意しておらず、序盤は10期日をかけて行われる予定の証人尋問を軸に、双方が立証を進めることになる。計9人の証人には石川議員のほか、陸山会への融資にかかわった銀行関係者なども含まれ、土地購入の経緯などについて証言するとみられる。
そして、最大のヤマ場となるのが、来年1月10、11日に予定される被告人質問。小沢被告自身が、4億円の原資について改めて語る可能性も残されている。