ゲッツ板谷に聞く、効果が期待できるダイエット法

こうして20キロやせました! 最初で最後のダイエット本を出版「板谷式つまみ食いダイエット」

自らの体を実験台に、いろいろなダイエットの効果を実証した「板谷式つまみ食いダイエット」。マイナス20キロ、リバウンドしないダイエットに成功した著者に、そこで取得したダイエットの極意を聞く。

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撮影:神谷渚

 ビフォー、アフターの写真でも分かるように、別人のような姿のゲッツ板谷。その巨体さえキャラクターだった彼がなぜダイエットをしようと決意したのか。

「ダイエットをする前は、朝起きて20分以内に牛丼の特盛を食べて、それでも足りなくて並み盛を追加したり、甘いジュースばっかり飲んでいたりしてたけど、それが普通だと思ってたんです。それどころか、なんで世の中の人はこんなに食べないんだろうって(笑)。でも5年前に脳出血という病気をやって、その後も後遺症でかなりひどい意識障害が残っていて。そんな状態なのに、1年半前に寝不足で長距離を運転していたら、事故っちゃったんですよ。車が廃車になるほどの大事故だったんだけど、幸い体はなんともなかった。でも念のため病院に行ったら、血圧を10回ぐらい計られて、血圧が220あると。それで翌日地元の病院で検査してもらったら、やっぱり220あって、先生にこのままだったら50歳まで生きられないと言われたんです。で、降圧剤を飲むようになって上の血圧は130になったんですけど、先生に下の血圧を下げるには減量するしかないよって言われて。ダイエットまで!?って呆然としたんですよ。そんな時角川書店の編集者から、この企画を持ち込まれて“やるやるやるー”って即答です(笑)」

 このつまみ食いダイエットは、どんなに効果が出ても出なくても、とにかく1カ月ごとにいろいろなダイエットに挑戦するというもの。その経過は順調とは言えず…。

「結果的には20キロのダイエットに成功したんですけど、ラスト4カ月で12キロぐらい落ちたので、最初のころは焦りましたね。もともと本にすること前提の企画だったので、100キロ以上ある男が1年間で10キロやせてもしようがない(笑)。最低20キロは落とさないといけないと思っていたのに最初の2カ月で3キロ太ってしまって冷や汗が出てきました。でも半年目の断食で結構落ちて、その2カ月後のホットヨガで4.5キロ落ちた時にマイナス20キロはいけると思いました」

 ダイエットをしている時に一番つらいのが停滞期。ここで心が折れてダイエットをやめてしまう人も多いが、どのように乗り越えたのか。

「家の中でずっと続けていたら多分乗り越えられなかったと思うんですけど、外の教室なんかに通うと人の目もあるし、緊張感が出て来てやせられるんですよ。だから停滞期になったら、どこかに通うとか、次の月には違うダイエットに切り替えることが大切です。つまりダイエットを“つまみ食い”する。それが成功の秘訣です」

 外見はもちろん、やせたことでいろいろな変化があったと言う。

「まず、洋服屋に行って自分が着られる服がこんなにあるんだなって感動しました(笑)。今までは、着られる服が1着あるかないかだったので、選択肢なんてなかったし、自分が着られる服なんてないだろうなと思いながら行ってた。でも今は店の中の1/3ぐらいは着られるので楽しくて仕方がないですね(笑)。あとはさっきも言いましたけど、脳出血の後遺症の記憶障害もほとんど治りましたし、糖尿の数値も高かったんですけど、それも見事になくなりました。だから今すごく楽しんです。若い人がスタイルを気にしてダイエットをするのもいいけど、40代、50代の人にもおすすめですね。1年間で目標の体重まで落としたら、キープするのは簡単ですから」

 ダイエットが続かない読者に何かアドバイスを。

「絶対にリバウンドしないダイエットをしようと思って挑んで、実際に企画が終わってからも体重をキープできているので、このダイエットは成功だったと自信をもって言えます。とりあえず、毎日自分の体重を記録するところから始めて見て下さい。あとは、この本に極意のすべてが書かれています(笑)」

(本紙:水野陽子)

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板谷式つまみ食いダイエット

1年間で20キロのダイエットに成功したゲッツ板谷が、その全記録とダイエット法をあますとこなく披露。本当に効く究極のダイエットとは!?公式ホームページ(http://www.kadokawa.co.jp/itayadiet/)では、動画インタビュー、公式PVも公開中。
【発行】角川書店【本体】1200円(税抜)