腕利き宣伝マンが猛プッシュ コレよ、コレ! 田島優成
俳優
田島優成 さん
神奈川県出身。1987年生まれ。2006年のドラマ『硫黄島〜戦場の郵便配達』でデビューし、テレビドラマや映画、舞台などで活躍。趣味特技は、漫才、テニス、野球、バスケット。
人間として大切なものを与えてくれる舞台です
今週末2日、新国立劇場で舞台『みんな我が子』の幕が開く。『セールスマンの死』などのアーサー・ミラーによる作品で、第二次世界大戦後のアメリカを舞台に、ある家族の1日の出来事を描くもの。話題の連ドラを始め、蜷川幸雄演出によるシェイクスピア作品にも出演し、演技に磨きをかけている役者・田島優成が、自ら宣伝マンとなってこの舞台をモーレツPRだ。
「この作品は、役者として、何よりも人間として大切なものを与えてくれると確信しています。心動かされる舞台なので、多くの人に劇場に足を運んでもらいたいんです」
田島は戦地から戻った男、クリスを演じる。
「クリスのことめちゃくちゃ好きなんですよ。僕がこういう考え方をしたいと思うことをやってるんです。彼は戦地で部下をたくさん失ったことで、人間はまともに生きなくてはいけないと国に帰って来るんです。そんな彼には家族は戦争なんてなかったもののように暮らしているように見えちゃうんですよね。彼はいつまでも痛みを忘れないでいるわけです。そういう感情って大切だと思うんですよ」
初日を控えて、稽古も大詰め。キャスト一丸となって全身全霊でこの作品に向き合っている。
「長塚京三さん、麻実れいさんなど素晴らしいキャストの方々と頑張っています。柄本佑さんとは、映画『ラストゲーム最後の早慶戦』以来になります。この舞台では僕は佑さん演じるジョージにずっとムカついてます(笑)。そう思うのもジョージを尊敬しているから。僕の佑さんに対する感情にも似てるので、そこも観てほしいですね」
『みんな我が子』 |