UFC JAPANの全対戦カード発表 日本人選手は7人出場
(撮影・蔦野裕)
2000年以来、約11年ぶりに日本に上陸する世界最大級の総合格闘技大会「UFC JAPAN」(2012年2月26日、さいたまスーパーアリーナ)の全対戦カードが28日発表された。
会見にはUFCを運営するズッファ社のロレンゾ・ファティータ会長とマーク・フィッシャーUFCアジア・マネージングディレクターの他に、メーンで「UFC ライト級タイトルマッチ」を戦うフランク・エドガーら出場選手が登壇した。
注目の日本人ファイターは秋山成勲ら7選手が出場。今回からウェルター級に転向し、ジェイク・シールズと対戦する秋山は「日本のファンの皆さんの前には久々に顔を見せるので、素晴らしい試合をして命がけで勝ちにいきたい」と意欲を語った。UFCに参戦する日本人中では一番の実績を誇る岡見勇信は8月にアンデウソン・シウバのミドル級王座に挑戦して敗れて以来の復帰戦。「久しぶりの日本での試合になるので、とても楽しみにしている。いつも海外でやっているUFCの雰囲気を日本のみんなにも感じてもらいたい。自分も一から頑張っていきます」と出直しを誓った。
その他にもランペイジ・ジャクソン、マーク・ハントらPRIDE、K-1で活躍した日本でもおなじみの選手たちが参戦する。
ライト級タイトルマッチ | フランク・エドガー(王者) vs ベンソン・ヘンダーソン(挑戦者) |
---|---|
ライトヘビー級 | ランペイジ・ジャクソン vs ライアン・ベイダー |
ヘビー級 | マーク・ハント vs シーク・コンゴ |
ウェルター級 | 秋山成勲 vs ジェイク・シールズ |
ライト級 | アンソニー・ペティス vs ジョー・ローゾン |
ミドル級 | 岡見勇信 vs ティム・ボーシュ |
ライト級 | 五味隆典 vs ジョージ・ソテロポロス |
フェザー級 | 日沖 発 vs バート・パラゼウスキ |
バンタム級 | 山本“KID”徳郁 vs ヴァウアン・リー |
ミドル級 | 福田 力 vs スティーブ・キャントウェル |
バンタム級 | 水垣偉弥 vs クリス・カリアーゾ |
フェザー級 | レオナルド・ガルシア vs ジャン・タイクァン |
少林寺拳法に挑戦!!
初体験の少林寺拳法に神妙な表情のヘンダーソン(撮影・蔦野裕)
「UFC JAPAN」の会見が行われた翌日の29日、フランク・エドガー、ベンソン・ヘンダーソン、ランペイジ・ジャクソン、ライアン・ベイダーの4選手が日吉にある慶応大学少林寺拳法部を訪れ、学生たちと交流をはかった。これは「日本の武道体験してみたい」と選手たちが要望し実現したもの。
一般的には打撃格闘技のイメージが強い少林寺拳法だが、実は投げ・関節技も含んだ、いわば日本発の総合格闘技ともいえるもの。
道着に着替え稽古に参加した4選手は、初めて体験する独特のテクニックに戸惑いながらも興味津々。テコンドーの黒帯でもあるヘンダーソンは「テコンドーと似ている部分がありいい経験になった。今回MMAの試合で役立つような技もいくつかあって良かった。道場の雰囲気も懐かしかった」と語った。またジャクソンは部員と即興のMMAのスパーリングを展開し、緊張気味の学生たちをなごませた。貴重な体験となった学生たちも「応援に行きたい」と目を輝かせた。