鈴々舎馬るこ、2度目の挑戦でグランプリ

20120501a.jpg  今年で第6回目となる「落語一番勝負 若手落語家グランプリ」が4月30日、東京・日本橋のロイヤルパークホテルで開催された。
 予選を勝ち抜いた二つ目の若手落語家4名が、この日行われた本選に出場。その場で行われるくじ引きで高座に上がる順番が決まり、最終的に来場のお客さんの投票でグランプリが決定する。何度か本選に出場している人から、今回初めて本選出場する人まで、個性的な出場者がそろい白熱した大会となった。
 グランプリは、3番のくじを引いた鈴々舎馬るこ。今回2度目の挑戦だという馬るこは、予選会でもやった「阿武松」を熱演。コンクール用の鉄板ネタだというだけあって、堂々とした高座に会場からは大きな笑いがおきた。総評の花井伸夫氏も「いろいろな要素が入り、変化に富んでいて楽しく聞けた。今回は馬るこが頭ひとつ抜けていた」と絶賛。大きなタイトルを手にした馬るこは「次はNHK新人演芸大賞を狙いたい」と次のタイトルに向けて意欲を燃やしていた。
 尚、今回の本選出場者と演目は、柳家わさび「真田小僧」、桂才紫「百川」、鈴々舎馬るこ「阿武松」、三遊亭歌太郎「粗忽長屋」(出場順)。