FRONT PAGE SPECIAL INTERVIEW
現在のK-POPブームの礎を築いたともいえる韓国のR&Bソロシンガー、SE7ENが再び注目されている。約4年のブランクを経て、今年1月にミニアルバムをリリースし、日本での活動を本格化。先日、ニューシングル『LOVE AGAIN』も発表した。久しぶりの日本で「またみんなと"LOVE AGAIN"したい」と話す、SE7ENにインタビューした。
写真・宮上晃一
インタビュー当日は初夏を思わせる晴天。SE7ENは日差しに目を細めながら、シャッター音に合わせて次々にポーズ。終了の合図とともに大きな笑顔を見せる。
前日に大阪に入っていくつもの仕事をこなし、翌日昼には東京でフレームに収まっているというハードスケジュール。SE7ENの日本滞在はせわしない。
「日本には何度も来ているから、もう自分の家のようにリラックスできる場所になりました。昔は自由時間ができると遊びに行ったりしていたけど、最近は寝ていることが多いですね。好きなお寿司を食べに出かけたりはしますけど」
今回は、ニューシングル『LOVE AGAIN』のリリースに合わせての来日。新曲は、ポップでさわやかな曲で、クールなダンスナンバーや心を揺さぶるようなしっとりした曲のイメージが強いSE7ENとは、異なるタイプの楽曲だ。どうしてこの曲を?と尋ねたら、「春だから」とイタズラっぽい笑顔を見せた。
「テンポが軽くて、とても明るい曲です。 以前もこういうタイプの曲を歌ったことがあるので少しだけ懐かしい感じもするけれど、それよりも新鮮な感覚が強いですね。僕は、音楽のスタイルだとかジャンルで、ひとつの型にはまってしまいたくないんです。いろいろなものに取り組むのが好きだし、そういうチャンスがあるのがうれしい。この曲もそのひとつで、ダンスパフォーマンスもダンサーたちがさわやかに仕上げてくれました。リリース前からファンのみなさんも好きになってくれたと聞いています。また恋に落ちようって歌っているラブソングなので、これからこの曲で4年ぶりの日本のファンのみなさんと"LOVE AGAIN"したいと思っています」
日本では2005年にデビュー。その後、シングル、アルバムなどをリリースしたが、この1月にミニアルバム『SOMEBODY ELSE』をリリースするまで、日本での活動は約4年間休止状態だった。2009年に念願だった全米デビューを果たしたのがその理由だ。
「アメリカに2年くらい住んで、その後は韓国に戻ってアルバム制作をしていたので、なかなか日本に来る時間が取れませんでした。それで、気づいたら4年。自分ではそんなに長い時間が経っているとは思わなかったです。今年の1月にミニアルバムを出して、久しぶりに日本に来ましたけど、ずっと待っていたり応援してくれている人がいて、みんなに温かく迎えていただいてうれしいですね」
言うなれば、SE7ENは、現在のK-POPブームの礎となっているアーティスト。しばらく日本から遠ざかっている間に、日本のK-POPを取り巻く状況は大きく変わった。デビュー10周年というキャリア、27歳となった今の立ち位置も含めて、今後の活動にもさまざまなプレッシャーもありそうだが、本人はあくまでも自然体。
「苦労だとか大変だとか、そういうのがないんです。悩むっていうのも面倒だからしませんし、適当にやってるんです......それは冗談ですけど(笑)。いい作品を作って、たくさんの人に届けるためにやること、考えなきゃいけないことを、苦労だと思ってないですから」
ミニアルバム、そしてシングルのリリースは、日本での活動本格化を裏付ける。今後はアルバム、ツアーなどが期待されるが......。
「シングルを出したばかりなのに、もう次ですか!(笑)でも、ライブをもっとやっていきたいとは思ってます。日本のみなさんと楽しく遊びたいからね」
恋したくなるニューシングル『LOVE AGAIN』!
ニューシングルには、ポップでさわやかなラブソング『LOVE AGAIN』と、しっとりとした心を揺さぶるナンバー『僕が歌えなくても』を収録。『僕が歌えなくても』は、もともと韓国語で歌われ、韓国でリリースされたアルバムの収録曲。SE7ENは「この曲に出会ったときから日本語でも歌える」と思ったそうで、ストーリーを改変することなく日本語で表現しているという。YGEXより発売中。【CD+DVD】が1890円、【CD+PHOTO BOOKLET】が1575円、【CDのみ】が1260円(すべて税込)。YGEX OFFICIAL SHOP限定盤も。詳しくはSE7EN公式サイト(http://ygex.jp/se7en/)で。