(Photo/AFLO)
体操のロンドン五輪代表が5日、東京・国立代々木競技場で行われた最終選考会のNHK杯で決定し、女子で田中理恵(24)、男子で兄の和仁(26)と弟の佑典(22)が、いずれも初の五輪切符を手にした。
3きょうだいでの五輪代表入りは体操ニッポン史上初めて。
先陣を切ったのは理恵。初優勝した4月の全日本選手権に続き、NHK杯も2日間トップを譲らなかった。優勝トロフィーを手に、「本当にうれしい気持ちでいっぱい」とトレードマークの笑顔がはじけた。
その理恵が見守る中、和仁が男子代表争いで総合トップに立ち、佑典は得意の鉄棒に勝機を見いだして滑り込んだ。佑典は「きょうだいの頑張りが何よりの支え」と話し、和仁は「3人での出場は通過点。ロンドンでみんなが活躍するのをゴールに頑張りたい」と宣言した。
また団体の金メダルを狙う男子の代表は6種目をこなせる「オールラウンダー」がそろった。世界選手権個人総合3連覇の内村を筆頭に、選考会の個人総合1位の田中和、同2位の山室、同4位の加藤、同6位田中佑の5人。今五輪から団体の出場選手は6人から5人に減少。選手個々により広い能力が求められる。
内村は「勝負はここから。金メダルを目指したい」と意欲を語った。