2009年の大晦日に引退した元K-1 MAX世界王者の魔裟斗が、新しく生まれ変わったK-1のエグゼクティブプロデューサー(EP)に就任し、16日、都内で発表会見が行われた。魔裟斗EPは元ファイターならではの視線で「頑張っている選手にはそれなりのものが与えられなければいけない」と語った。そして「格闘技界がナメられているのは嫌なので、そういう状況を俺は変える」と現役時をほうふつとさせる発言も飛び出した。
K-1は2003年からFEGが運営してきたが、ここ数年、選手へのファイトマネーの未払い問題が取りざたされるなど経営問題が浮上していた。昨年は何度か大会開催がアナウンスされたものの、延期・中止が繰り返された。そんななか今年2月に「K-1」の権利・運営がFEGから「K-1 Global Holdings Limited」に移され、新しい体制のもと再建に向け動いていた。
新生K-1は5月27日にスペイン・マドリードで「K-1 WORLD MAX FINAL 16 in MADRID」を開催。その後ロサンゼルス(9月上旬)、マイアミ(10月上旬)、中国(11月)、ニューヨーク(12月)の4大会を開催予定している。
またこの日、FEGが3月14日に第三者から破産を申し立てられ、5月7日に東京地裁から破産手続き開始決定を受けたことが分かった。