新藤兼人監督が死去
日本最高齢の映画監督、新藤兼人さんが5月29日午前9時24分、老衰のため都内の自宅で死去したことが30日、分かった。4月に100歳の誕生日を迎えたばかりだった。戦前から映画に取り組み、徹底的にリアリズムを追求。晩年まで創作意欲は衰えず、昨年公開の『一枚のハガキ』が遺作となった。
近代映画協会によると、29日朝、新藤監督と同居していた孫娘の新藤風監督が異変に気付き、かかりつけの医師を呼んだが、間に合わなかった。公の場は4月22日に都内で行われた誕生日パーティーが最後。5月に入ってからは食事時以外は、ほぼ寝たきり状態だったという。