サッカー協会 大仁新会長が就任
日本サッカー協会は6月24日、大仁邦弥副会長(67)が昇格して第13代の会長に就任したと発表した。任期は2014年3月まで。
現在日本のサッカー界は、代表チームは男子がW杯アジア最終予選で好発進、女子も昨年のW杯制覇を契機とした人気が継続中と順風の中にいる。
しかし新会長の手腕に期待の掛かるテーマはいくつもある。まずは大仁氏が自ら最優先事項に挙げたJリーグのシーズン移行問題だ。代表選手の休養期間確保などを目的に、欧州と同じ秋開幕、翌春閉幕を目指す議論は犬飼元会長時代から続いてきたが、寒冷地の反発など課題は多く、実現の見通しは立っていない。
不況の影響やスター選手の海外流出で伸び悩むJリーグの観客動員向上策や、少子化が進む中でのサッカー競技人口拡大なども着実に取り組むべき課題だろう。「2050年までにW杯を単独開催し、優勝する」とした05年宣言もある。「みなさんとよく話し合いながら進めたい」と訴える新会長の調整力と、協会全体の組織力が問われそうだ。