ロンドン五輪男子サッカーベスト4の関塚監督が退任
ロンドン五輪でサッカー男子(U-23日本代表)をベスト4に導いた関塚隆監督の退任会見が8月30日、JFAハウスで開かれた。関塚監督は2年間を「自分のやれることはやり尽くした。非常に充実した2年間」と振り返った。また「手探りなことも多かったが、経験豊富なコーチ陣がよくやってくれて助かった」とともに戦ったコーチ陣へのねぎらいの言葉も忘れなかった。選手には「ブラジルW杯に向けて、彼らが代表に名を連ねることを望んでいる」とエールを送った。
五輪予選は国際Aマッチデーではないため海外に移籍した選手の招集はままならない。会見に同席した日本サッカー協会の原博実技術委員長も「五輪前にこんなに多くの五輪世代が海外に移籍するとは思わなかった」と語るほどの状況。そんななかでのロンドン五輪での好成績に原氏も「うまくやりくりしてくれた。監督以下コーチングスタッフに心から感謝したい」と語った。
また関塚監督は、五輪の準決勝で敗れたメキシコを引き合いに出し、日本の19~21歳世代の経験不足を指摘し、「国内でタイトルのかかった試合でどれくらいやれるか、国際大会にどれくらい出ていけるか」と強化に向けての課題をあげた。
関塚監督はA代表のコーチも兼任していたが、こちらも退任。今後は「またどこかで監督をやりたい」と話した。