秋の味覚、きのこでメタボ予防!
サンマをはじめ、秋の味覚が店頭に並び、食欲を刺激される季節がいよいよ到来! しかしメタボ予備軍には、少しツライ季節かも…。そこで、秋の味覚を楽しみながら、メタボが予防できる食材を簡単お手軽なレシピとともに紹介する。
正しい食と食材の知識を発信し、豊かな食生活を提案する「長寿美食研究会」の第6回セミナーが15日、都内のレストランで開催された。今回のテーマは “きのこ”。一般社団法人・日本きのこマイスター協会の理事長・前澤憲雄氏が『秋はきのこでダイエット&免疫力強化』というタイトルで講演を行った。
平成22年の国民健康栄養調査によると、男性2人に1人、女性5人に1人がメタボリックシンドローム及び、その予備軍だとか。メタボリックシンドロームは、おもに内臓型肥満が原因といわれ、生活習慣病とも関係が深い。そこで最近、ダイエット効果がある食材として、きのこが注目されている。きのこは、栄養豊富で低カロリーだということはよく知られているが、実は内臓脂肪を分解する効果があり、脂肪吸収抑制効果も高い食材なのだ。さらに、食物繊維が豊富なので、整腸、快腸効果があり便秘を解消、腸管を活性化させ、免疫力を高めてくれる。また、エノキタケ、ナメコ、シイタケは、抗がん抗腫瘍活性が、またエノキタケ、シイタケ、カワラタケには、抗ウィルス作用があるなど、さまざま生理活性機能を持つ食材として、各方面から強い関心を持たれている。
そこで、前澤氏は簡単にできるきのこダイエットを提唱。秋の味覚だったきのこが、年間を通じ安定して生産されるようになり、そのおかげで、安定した価格で販売できるようになった今こそ、きのこパワーでメタボを解消・予防してほしいと言う。前澤氏の提案するきのこダイエットは「毎日の食事にきのこを100g摂取(上限200g)」というだけ。食べ方は和洋中なんでもOK。最低でも3カ月続けると、減量効果が表れるとか。
おいしいものの誘惑が多い秋。普段の食事にきのこ料理を一皿加えるだけで、簡単にメタボ対策ができるという。ただし、調子にのって、食べ過ぎにはくれぐれもご注意を。
長寿美食研究会とは
食に関する正しい知識とそれを生活に取り入れる実用情報を発信し、食の楽しみやよろこびを提案。これまでに「塩麹」、「ごま油」、「味噌」、「かんぶつ」「和の薬味」などをテーマに各食材の専門家による講演が行われた。講演後には、同研究会の主任研究員である堀知佐子シェフがテーマ食材を使った料理を実演、試食会も開催される。これまでの講演内容やレシピ、今後の予定など詳しくは、同研究会HP(http://choju-b.com)で。
堀知佐子
管理栄養士、食生活アドバイザー、調理師、日本抗加齢医学会正会員。TVや女性誌で食生活のアドバイスや健康レシピを展開。講演や料理セミナーなどアンチエイジング料理の第一者として幅広く活躍中。
アンチエイジングレストラン「Rire(リール)」
堀シェフの考案するメニューのコンセプトは“医食同源”。栄養バランス・素材にこだわった新しいスタイルのカフェ。店頭には雑穀や天然酵母をつかったものや、こしひかりの米粉100%のパンが並ぶ。
港区三田5-2-18 三田ハウス104 03-5730-0457
本なめこのハーブフリット
材料(2人分)
本なめこ 1パック、ビール 50CC、小麦粉 70CC、パセリ 適量、塩 適量、レモン1/4個
作り方
1.本なめこは石突を外し食べやすい大きさにほぐす
2.小麦粉・ビール・みじん切りしたパセリを合わせる
3.1を2にくぐらせ190℃の油で揚げ、塩を振る
4.器に盛り付けレモンを添える