UGA SPECIAL INTERVIEW The Sketchbook
テレビアニメ『SKET DANCE』から生まれた、The Sketchbookが26日、ニューアルバム『Re : Action』とシングル『Clear』を同時発売する。アルバムは全収録曲をバンドが作詞作曲した渾身の作品。シングルは同アニメのオープニング テーマだ。
アルバム『Re:Action』ですが、前作から2カ月しか空いてないんですよね。
渡邊悠(以下、渡邊)「ファーストが7月でしたからね。今でこそ達成感で満たされていますけど、制作している間は眠れない夜もありました(笑)」
——どんなことを考えて?
渡邊「それは、この3人だから作れる音楽ってなんなんだろう、って」
多田宏(以下、多田)「悠さんはまとめ役でもあったから、大変そうなときはありましたね(笑)」
渡邊「僕らはオーディションで集ったわけで、言ってしまえば企画バンド。プロデューサーがいて、楽曲もあって、与えられたもののなかでどう表現するかということをやってきたんです。その一方で、1つのバンドとしてはどうなんだっていう気持ちもあって。このアルバムは、バンドThe Sketchbookの意志表示であり、決意表明にもなる。だからこそ、作業は大変だったし、考えたし。ただその結果、ハードなのに、ポップで聴きやすい——。それが3人だからできる音楽だって発見したというか、再確認もできました」
——その決意のアルバム、どんな作品にしたいと考えていましたか?
多田「サウンド面では、よりバンドらしくってことですね。極力、ライブというか生の音にこだわっています」
小原莉子(以下、小原)「例えば、ギターは、エフェクターを挟まず、そのままアンプにつないでやってるんです。The Sketchbookは直球でぶつけるタイプの曲が多いし、すごくあってるやり方だと思います。ただ、いろいろ使えない分、ギターでどう表現するかっていう壁はありますけど」
——歌詞についてはどうでしょうか?
多田「比喩を使ったり、聴いてくれる人が少し考えられるような書き方をしています。『SKET DANCE』関連の曲は、作品の世界感に沿うことだとか、ストレートな言葉で書くことを大切にしているんですけど、アルバムではバンドとしての変化を見せたくて、日常を描くにしても別視線からとらえてみたりしています。同時リリースのシングル『Clear』は『SKET DANCE』のオープニングテーマですが、この曲の歌詞はそれまでのタイアップ曲とアルバムの狭間みたいになってるんですよね。アルバムにつながる曲にしたいという気持ちがあったので」
——バンドの変化が感じられそう。そういえば、ちょうどデビュー1周年ですね。
渡邊「パワーアップしました。アルバム、シングルを通じて、これまで応援してきてくれた人たちとは一緒に成長していきたいし、また新たな人にも僕らを知ってもらえたらうれしいです」
小原「演奏面では、『SKET DANCE』でいろいろな楽曲に取り組んで学んだところも多くて、1年間にやってきたことをアルバムに反映できたよね」
——最後に、シングル『Clear』を歌う時のアドバイスをいただけますか?
多田「そうですね……、Aメロは言葉の切り方、語尾をシュッと切る感じで、逆にBメロはねちっこく。サビは、壮大なサウンドにあわせて日々のフラストレーションを発散する気持ちで歌いきってください」
(本紙・酒井紫野)
Album『Re : Action』
Single『Clear』
エイベックス・エンタテインメントより9月26日(水)に同時発売。『Re : Action』2625円、『Clear』はCD+DVDが1890円、CDのみが1260円(すべて税込)。リリースの詳細およびバンドの最新情報は公式サイト(http://thesketchbook.jp/http://thesketchbook.jp/)で。