アーチェリーW杯ファイナルで男女ともに韓国が金メダル
東京都千代田区の日比谷公園で9月22日と23日、「アーチェリーワールドカップファイナル―2012東京」が開催された。普段は春と秋に咲くバラを観賞できるバラ園として来園者に親しまれている立ち入り禁止の第二花壇に、今回特別に会場が設営され、観戦に訪れた来場者は世界トップレベルの選手の技を堪能した。
大会最終日の23日はオリンピックの正式種目であるリカーブボウの競技が行われた。会場は朝から天候に恵まれず、勝ち残る選手たちは降り続く冷たい雨の中で弓を引き続けた。男子決勝は、韓国のイム・ドンヒョンとアメリカのブレィディ・エリソンが3セット目まで同ポイントで競り合い、最大となる5セットを迎える。結果は各セットごとに獲得した点数を合計した総得点差(わずか1点差)で韓国イム・ドンヒョンが優勝した。女子決勝は、韓国のキ・ボベが5セット中3セットを制してインドのディーピカ・クマーリを下し、優勝。男女ともに韓国が金メダルに輝き、世界最強国の名を安定させた。
日本の古川高晴は7位、蟹江美貴は8位で大会を終えた。会場が撤去され、落ち着きをとりもどす日比谷公園第二花壇では来月10月こんどは秋バラが来園者を楽しませてくれる。(記事と写真・野口卓也)