東京セレソンデラックス解散公演がスタート

20121003c.jpg 解散を発表している劇団「東京セレソンデラックス」(主宰・宅間孝行)の解散公演「笑う巨塔」の公開舞台稽古が3日、東京・池袋のサンシャイン劇場で行われた。

 同作品は2003年に上演し、好評を博した「HUNGRY」の再演で、劇団のコメディ代表作ともいえる作品。今回は、宅間をはじめ、芦名星、斎藤工、松本明子、デビット伊東、金田明夫ら豪華キャストが集結。12年の歴史に幕を閉じるにふさわしい華やかな舞台が繰り広げられる。

 宅間は「切ない作品のファンが多い"日本一泣ける劇団"だけど、最後はパーっとお祭り騒ぎで終わりたい。キャストも会場も一緒に楽しめるエンターテイメントにしたかった」と、同作品を最終公演に選んだ理由を語った。

 今回オーディションを受けて参加が決まった斎藤は「5年くらい前から宅間さんの作品は見ていて、すごい人だと思っていた。生み出す作品、演出、演技のすべての完成があるので、それに近づけるように頑張った」と言うと、「役者としてひっぱりだこなのに、オーディションを受けてくれたという心意気をかったところも。モチベーションが高い人とやりたいやりたいと思った」と斎藤を抜擢した理由を明かした。また松本明子が大きく股を開く場面に関して「自分なりのレッドゾーンを振りきらなきゃやっていけない。この公演の50ステージ毎回開きます」と宣言すると宅間は「記事のタイトルは"松本明子、大股開きで"でお願いします」と会場を笑わせた。

 同公演は、会場内の飲食が可能で、会場時間に日替わりで出演者が舞台に登場し、開演までの時間を盛り上げるなど新しい試みをするという。「ライバルは動物園や遊園地。エンターテイメントとして、楽しんでもらえることをいろいろ考えた。アミューズメントとして参加しにきて!」と宅間。

 公演は10月3日(水)~12月2日まで、東京公演を皮切りに、全国9都市で行われる。