豚をめぐる冒険が今、始まる!

『インパラの朝』で2009年、第七回開高健ノンフィクション賞を受賞した中村安希の新刊『愛と憎しみの豚』が発売された。同書は、“なぜ豚は世界中で好まれ、そして同時に激しく嫌われるのか”という著者の疑問から始まった世界をめぐる壮大な旅の物語。フェイスブック等のSNSを使い、世界中から豚の情報を集めると、とにかく現地に出向く。灼熱のアラブからチュニジア、イスラエル、東欧、極寒のシベリアまで、ただただ豚を追って海を渡る。宗教上の理由、歴史的な背景、政治的な思惑など、豚の背後にある謎を著者なりの方法と視点でリポートした待望の書き下ろしノンフィクション。

『愛と憎しみの豚』【著者】中村安希【定価】1680円(税込)【発行】集英社