五輪除外危機問題で福田会長と吉田が会見
レスリングが2020年五輪の中核競技から除外された問題で、国際レスリング連盟(FILA)副会長を務める福田富昭・日本協会会長と女子55キロ級五輪3連覇の吉田沙保里は20日、東京都内の日本記者クラブで会見を行った。
福田会長によると、ロンドン五輪の26競技を対象に、IOCがチケット売り上げやスポンサー収入など39項目を数値化した資料では「レスリングは20番前後と聞いている」という。
しかし、「除外危機」の事前情報を察知できず、福田会長は「ロビー活動が不足した。東京五輪招致と併せて、レスリングの復帰を訴えたい」と話した。
「20年東京五輪」に選手として出場を目指すという吉田は「子供たちの夢を壊さないよう、できる限り活動したい」と訴え、IOC理事会に赴いてプレゼンテーションを行う意向も示した。
今回の問題では日本や米国、ロシアなど強豪国の協会が政治の壁を超えて手を結び、IOCに五輪復帰を訴える動きに発展する動きも見せている。