6・22『VTJ 2nd』 堀口がKOで石渡との死闘を制する
ケージで行われる総合格闘技の大会である『VTJ 2nd』が22日、水道橋のTDCホールで開催された。
メーンでは修斗の現世界フェザー級王者である堀口恭司とバンタム級キング・オブ・パンクラシストの石渡伸太郎が5分×5Rで対戦。史上初の修斗とパンクラスの現役王者同士の戦いは5R41秒、堀口がKOで勝利を収めた。
打撃を得意とする両者だけにKO決着は必至。それも早いラウンドでの決着が予想されていた。カード発表の会見ではともにKOでの決着を名言。石渡は5R制での試合に「どちらかが死ねっていうこと」と決意を固めての試合だった。
試合は1Rゴング早々から動き出す。いきなり飛び込んでのストレートの連打をヒットさせた堀口だが、勢い余ってつんのめったところを石渡がバックに回りチョークスリーパー。あわやの秒殺かと思わせたが、足のロックが甘く、まだ余力のある堀口は動き回り、回転して脱出する。
スタンドに戻ってからは堀口は軽快なフットワークでケージを広く使い、石渡に的を絞らせない。すきをうかがっては、スピードのあるパンチと飛び込んでのストレートで攻勢に出る。一方、キャリアで上回る石渡は堀口の打撃にカウンターで応酬。距離が縮まったところを組み付いてはテイクダウンを狙う。
とにかく動きが止まらない両者の攻防。1R終了時点で会場の多くのファンは早めの決着を予想したに違いない。しかし2人は驚異的なスタミナと現役の王者として団体を背負っているというプライドからか、大きなダメージを食らっても絶対に倒れず、勝負はまさかの5Rまで持ち越されることになる。
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2R以降もとにかく軽やかなフットワークが止まらない堀口。パンチにミドルキックも加え、多彩な打撃で石渡に襲い掛かるが、石渡も応戦し激しい打撃戦が繰り広げられる。そんななかでもタックルからテイクダウンを狙う動きを見せる石渡はフロントチョークで堀口をとらえ、あわやの場面を演出する。
しかし後半になってもスタミナが切れない堀口に比べ、それまでに強烈な打撃を受けていた石渡の動きがやや鈍り出す。3、4Rと堀口のパンチが石渡を襲う場面が目立ち始める。
ほぼ互角の展開で迎えた5R。ブザー早々に連打で仕掛ける堀口。左フックを被弾しぐらつく石渡。追い打ちのパンチにダウンし、うずくまりカメの状態になった石渡にパウンドの嵐を浴びせる堀口。危険とみたレフェリーが2人の間に割って入ろうとした瞬間、石渡は最後の力を振り絞り立ち上がると左右のフックを振り回し反撃に転じる。しかしここまでだった。堀口が再度のラッシュをかけると、今度はレフェリーがストップをかけた。
その激闘を物語るように、堀口は試合後、リング上のインタビューで、「自分のいいところが出なかった。負けてしまったんですけど…」と答えるなど、精根尽き果て記憶も混濁状態。バックステージでの勝利者インタビューでもまともな受け答えができない状態だった。
しかしこの勝利で念願のUFC参戦へまた一歩近づいた堀口。今後の展開に注目が集まるところだ。
しかし後半になってもスタミナが切れない堀口に比べ、それまでに強烈な打撃を受けていた石渡の動きがやや鈍り出す。3、4Rと堀口のパンチが石渡を襲う場面が目立ち始める。
ほぼ互角の展開で迎えた5R。ブザー早々に連打で仕掛ける堀口。左フックを被弾しぐらつく石渡。追い打ちのパンチにダウンし、うずくまりカメの状態になった石渡にパウンドの嵐を浴びせる堀口。危険とみたレフェリーが2人の間に割って入ろうとした瞬間、石渡は最後の力を振り絞り立ち上がると左右のフックを振り回し反撃に転じる。しかしここまでだった。堀口が再度のラッシュをかけると、今度はレフェリーがストップをかけた。
その激闘を物語るように、堀口は試合後、リング上のインタビューで、「自分のいいところが出なかった。負けてしまったんですけど…」と答えるなど、精根尽き果て記憶も混濁状態。バックステージでの勝利者インタビューでもまともな受け答えができない状態だった。
しかしこの勝利で念願のUFC参戦へまた一歩近づいた堀口。今後の展開に注目が集まるところだ。