ヤクルト・宮本が今季限りでの引退を発表
プロ野球ヤクルトの宮本慎也内野手(42)は8月26日、都内の球団事務所で記者会見を開き、今季限りの現役引退を正式表明した。引退を決意した理由には「僕は守りから試合に出られたので、守りにつけない、レギュラーで出られないというのは引くときかなと感じた」と説明した。
今季は交流戦の時期から先発出場が減少。出場は79試合にとどまり、打率・246、12打点、最近は代打での出場が主となっていた。
家族や小川監督には7月中に引退を伝えた。ヤクルト一筋19年間のプロ生活を振り返って「もう1回優勝したいけど、個人的には悔いはない」と話した。
今後については球団を離れ、指導者の道を目指す方針で「戻ってきてくれと言われるくらいしっかり勉強したい」と将来的なヤクルト復帰も見据えた。衣笠球団社長も「こちらから頭を下げて来てほしい。指導者の延長線上に監督も見えてくる」と期待を寄せた。
宮本は大阪・PL学園高、同志社大、プリンスホテルを経て1995年にドラフト2位でヤクルトに入団。高い守備技術を誇り、遊撃手と三塁手で計10度のゴールデングラブ賞を獲得するとともに95、97、2001年と3度の日本一に貢献した。04年のアテネ、08年の北京の両五輪では日本代表の主将を務め、日本プロ野球選手会の会長も歴任した。
2001年にはシーズン67犠打の日本記録を、昨年5月には通算2000安打も達成した。